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3分でわかるソーシャルレンディング(貸し手向け)

そもそもソーシャルレンディングって何?という方向けに、簡単にまとめてみました。

3分でわかるソーシャルレンディング(貸し手向け)

■ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングとは、お金を貸したい人が借りたい人に対してお金を貸せるようにネットを通じて仲介する仕組みのことです。例えば、「とりあえず使う予定のない貯金がある」という人は、「飲食店を開業したいが資金がない」という人にお金を貸してあげることでその資金を有効に運用することができます。もちろん金利が得られます。
2011年4月現在日本ではmaneo(マネオ)・AQUSH
(アクシュ)・SBIソーシャルレンディングの3社がサービスを提供しています。

■ソーシャルレンディングの仕組み
 お金を貸し借りする仕組みはサービス会社によって異なりますが、ここではmaneoを例にして説明します。
 (1)お金を借りたい人は、サービス会社に登録し、借入金額や用途・金利・返済期間などの条件を設定します。また、本人確認資料や収入証明資料などの書類も提出します。
 (2)サービス会社は借り手の収入や信用状況などについて、提出された書類や外部の信用調査機関からの情報を元に審査を行います。
 (3)審査を通過した場合、借り手の設定した募集金額や用途・金利・返済期間などの条件がネット上で貸し手に対して公開されます。(氏名や住所などの個人情報は公開されません)
 (4)貸し手は条件を見てどの借り手にいくら資金を融資するか決めます。金利は良いがリスクが高いと思えば少額を、リスクが低いと思えば大きな金額を融資することができます。一人の借り手に対して複数の貸し手が少しずつ融資をする形になります。
 (5)必要な金額が集まるか募集期間が過ぎると募集が終了します。
 (6)ローンの成立した翌月から返済が始まります。借り手は返済期間の間、毎月元本と金利を返済します。

■ソーシャルレンディングのメリット
 ソーシャルレンディングには、他の投資と比べて以下のメリットがあります。

 ・少額からでも始められる
  ソーシャルレンディングによる投資は少額から始めることができます。
  maneoとSBIソーシャルレンディングは1件1万円から、AQUSHは5万円から始めることができます。
  株式や投資信託を始めようとすれば少なくとも数十万円の資金は必要ですが、それらと比較して大きな資金が必要ありません。

 ・高金利が得られる
  ソーシャルレンディングの貸し手にとっての最大のメリットは高金利です。
  maneoの全ローンの平均利回りは7.1%・AQUSHの平均利回りは7.5%(いずれも年利)です。
  借り手によって金利は変わります。金利の低い借り手では5%程度ですが、高い借り手では年利10%以上のケースもあります。銀行の定期預金はもちろん、個人向け国債や社債と比べてもかなり高い水準です。
  もちろん高金利はリスクの裏返しであることは忘れてはいけませんが・・・。

  <過去のローンの例(maneo)>
   ラーメン店開業資金:金利9.5% 返済期間24ヶ月
   引っ越し費用:金利8.0% 返済期間24ヶ月
   車の修理費用:金利7.0% 返済期間6ヶ月


 ・借り手から感謝される
  お金を貸すことで借り手から感謝されます。また、例えば自分が融資した飲食店が成功して評判になるなどすれば、ビジネスや社会に貢献しているという実感が得られます。
  お金を貸すことで金利収入が得られるだけでなく、困っている人を助けたり新たなビジネスの支援ができるのは素晴らしいことですね。。
  特にmaneoの場合、借り手と貸し手がコミュニティを通じて借り手から感謝の言葉を聞けることもあります。
  
■ソーシャルレンディングのデメリット・リスク
 ソーシャルレンディングで貸し手として資産を運用しようとする場合、以下のようなデメリット・リスクがあります。

 ・貸出に手数料がかかる
 貸し手はローン成立後にサービス会社に対して手数料を支払う必要があります。
 maneoは貸出実行時に貸出金額の1.5%の手数料が発生します。AQUSHとSBIソーシャルレンディングでは貸付金残高の0.125%に相当する金額が毎月かかります。

 ・一度貸したら、貸出期間中に解約できない
 銀行の定期預金であればいつでも解約はできますし、国債や投資信託・株もいつでも売却することができます(商品によっては手数料がかかる場合もありますが)。しかし、ソーシャルレンディングで一度お金を貸してしまえば、お金が必要になったからといって貸出期間中に解約することは決してできません。返ってくるのはあくまで決められた月々の返済額だけです。余裕資金で運用するようにしましょう。

 ・デフォルト(貸し倒れ)のリスクがある
 デフォルト(貸し倒れ)とは、貸したお金が返ってこないリスクです。お金の貸し借りをする上で最大のリスクと言えます。
 ソーシャルレンディングのローンには、原則として担保や保証人がありません。(maneoは一部のローンでは保証があります) 借り手が期日になってもお金を返さない場合、サービス会社は当然督促を行います。しかしサービス会社が返済を肩代わりすることはありません。デフォルトのリスクは全面的に貸し手が負うことになります。デフォルトが発生すると、貸し手は貸したお金の一部または全部を失うことになります。
 このデフォルトの発生率はどの程度なのでしょうか?
 まず、maneoには2種類のローンがあり、それぞれデフォルト率が大きく異なります。パーソナルローン(個人向けローン)では約10%・スペシャルローン(事業向けローン)では0%です。一方AQUSHでは約1%です。(SBIソーシャルレンディングについてはサービス開始後間もないためまだデータがありません)
 このデフォルトのリスクを考えると、とても安心して大事な資金を運用することなどできないように思えます。実際、デフォルトにあってしまって資金を失い、泣く泣くソーシャルレンディングから撤退していった貸し手も多くいます。
 ただ、貸出の方法を工夫することでデフォルトはある程度回避できます。
 まず、貸出先を分散させることが重要です。一つの貸出先に全ての資金を融資してしまうのは非常にリスクが高いと言えます。複数の貸出先に少しずつ資金を分散しましょう。
 また、maneoの場合は貸出先の情報がある程度公開されています。これをよく見て、資金の用途や返済計画がしっかりしているか確認することです。いくら金利が高くても、用途や返済計画があいまいだったりいい加減だったりするローンは避けた方がよいでしょう。不明確な点がある場合は借り手に直接質問することもできます。納得が行くまで確認しましょう。担保やフランチャイズ保証付きのローンを選択するのも安全策の一つです。
 ・サービス会社倒産のリスクがある
  万が一サービス会社が倒産した場合、貸し出した資金が返ってこないリスクがあります。ソーシャルレンディングでは、「匿名組合」という仕組みを通じて貸し出しを行うようになっています。詳しい説明は省略しますが、ここで注意しなければならないのは、「貸し手は借り手に対して直接お金を貸しているわけではない」ということです。そのため、たとえサービス会社が倒産した時でも直接貸し手が借り手からお金を取り立てることはできない仕組みになっています。

(図)ソーシャルレンディングのメリット・デメリット(貸し手にとって)
メリットデメリット
高金利貸し倒れのリスクがある
貸出を実行した後は景気・為替変動などの影響をあまり受けないサービス会社倒産のリスクがある
毎月金利収入が得られる途中解約できない
少額からでも始められる手数料がかかる
感謝される・人のためになる 
レンダー優待がある(maneo) 



■終わりに
 サービス開始から現在までのmaneoの成立ローン総額は約4億2千万円、AQUSHのローン申込み総額は約14億円と、日本のソーシャルレンディングはサービスの規模としてはまだ非常に小さなものです。
 しかし、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙う株式・投資信託といった投資と異なり、ソーシャルレンディングは不動産投資などと同じでインカムゲイン(現金収入)を得ることのできる投資です。こつこつとお金を増やすのが好きな日本人に合った投資スタイルと言えます。一攫千金よりも安定した収益を求める方は、ポートフォリオの一部をソーシャルレンディングに振り向けてみてはいかがでしょうか。
 
(本文中の数字はいずれも2011年4月時点のものです)








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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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