maneo妹尾氏によるセミナーに行ってきました(1)
- 2011/04/17
- 19:01
(セミナー概要(引用開始))
■開催日時 2011年4月17日(日) 9:30~11:30
■開催場所 文京シビックセンター 3階 会議室B
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html
■講演 maneo株式会社 妹尾 賢俊 代表取締役
https://www.maneo.jp
■講演主催 FED(Financial Education & Design)事務局
http://www.fed-japan.com
■参加費用 お一人200円
■参加人数 上限25名
(引用終わり)
参加者は15名程度で、20代から30代の方が多かったです。
銀行など金融機関の方や学生の方など、様々な方が参加されていました。
皆さん大変意欲が高く、講演の後の質疑応答やディスカッションでも意見が相次ぎました。
主催されているのはFED(Financial Education & Design)という団体で、金融に関する勉強会や読書会を毎週実施されています。どなたでも参加できるようですので、投資や経済・金融について理解を深めたい方は参加されてはいかがでしょうか。
<妹尾氏セミナー内容>
セミナー内容は以下の通りです。
ただし自分が内容を誤解している部分もあるかもしれませんのでご了承ください。
■日本の金融の歴史(1940年代体制)
・1930年代までは日本の企業の資金調達は直接金融が中心であった(1931年で83%)
当時は資産階級が居て、そうした人たちが投資をしていた。
・1940年代には、戦争遂行のため政府が資金をどの業種に重点的に割り当てるか統制する必要が生じ、銀行を通じた間接金融が中心になった。(1940年代体制)
・その形態は戦後も続き、輸出産業・製造業に重点的に資金を割り当てる政策が続いた。
・同時に、低金利政策・店舗規制なども行われ、高度成長を支えた。
・その間、家計の貯蓄率は20%前後の高水準であり、預金を通じて資金供給を担った。
■1940年代体制の限界
・現在は、高度成長期に比べて企業の資金ニーズがなく、銀行の貸出残高は減少している。代わって、国債を中心とした運用となっている。
・少子高齢化・所得の伸び悩みに伴い家計の貯蓄率は低下している。(1993年・14%⇒2011年・2%)
・日本の成長を支えてきた自動車・電機などの製造業では、コモディティ化が進んだ。また、海外生産・販売の比率が向上し、資金調達も海外にシフトした。
・上記のような状況から、1940年代体制は限界を迎えている。
■日本の金融の問題点
・日本の銀行の問題点は、審査能力・運用商品開発能力が低いこと
1940年代体制のもとでは、基幹産業への融資が中心で審査や運用商品開発が必要なかった。
・ノンバンクは、3年半で貸出残高が半分になった。過払い金請求が認められたこと・金利・総量規制が厳しくなったことが原因
・銀行は、預金が資金になっているので、低リスクの貸出しかできない。
・ノンバンクは、リスクとコストに見合う金利設定ができなくなった。
・家計の金融資産保有は、50代以上の人がほとんどを占めている。
・家計の資産運用方法は、預金が55%・保険が26%・有価証券(株・債券・投信)が13%で、リスクを取る投資の割合は低い。
■ソーシャルレンディングとは
・ソーシャルレンディングとは貸し手と借り手を銀行を通さずマッチングするサービス
・サービス会社で借り手の審査は行う。
・日本でサービス提供しているのは3社だけだが、世界では50を超える会社がサービス提供している。
英・米・中・韓などでも会社ができている。
最大手はアメリカのレンディングクラブで、貸出金額は月1000万ドル。
(続く)
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