接骨院を事業譲渡することにしました(3)
- 2023/11/11
- 05:00
スタッフと先方の面談の日時が決まったので、私からその前にスタッフに事業譲渡の件について以下のように伝えました。
「譲渡の理由は、赤字が続いておりなかなか黒字転換できないことと、店内の改装に大幅な投資が必要だと思うが、その余力がないこと。
譲渡先選定の理由としては、大手接骨院グループであり、接骨院経営ノウハウと投資余力があること。
また、スタッフについては継続雇用を希望しており、引き続き院長を務めてほしいとのこと。雇用条件は少なくとも1年間は現在の条件を踏襲するとのこと。
これらの理由から、スタッフ、患者さんにとっても最も良い譲渡先だと判断した。
もちろん継続雇用を希望するかどうかは院長次第。
2日後に先方の社長が面談に来て、雇用条件について直接説明するので、それを聞いたうえで判断してほしい。」
院長は突然のことで驚いていましたが、話については了解してくれました。
ところで、この時点でまだ製本した契約書について届いておらず、先方に確認したところ、「まだ送付していない。スタッフが継続雇用に同意したら送付する。」とのこと。話が違うと抗議しましたが、いずれにしてももう面談の日には間に合いません。
そして面談の日を迎え、先方からは取締役、社長の他、人事担当のスタッフが来ました。
先方のスタッフから院長に雇用契約条件の詳細について説明がありました。
翌日、私から院長に面談の感触について聞いてみました。
そうしたところ、院長にとっては提示された雇用条件はあまり良いものではなく、継続雇用にも乗り気ではないとのことでした。
具体的には、移籍後6か月間は現在と同等の給与が保証されるものの、それ以降は下がってしまう、休日も、祝日を含めて月に8日に減ってしまう(現在は完全週休2日)、営業時間が20:00までとなる(現在は19:00)、といった点で現在よりも待遇は悪くなると感じているとのことでした。家族とも相談したが、継続雇用は断りたいとの意向でした。
しかし、院長の継続雇用が事業譲渡の条件なので、院長が同意してくれないとこの話はなくなってしまいます。
そこで、院長を説得するため、「継続雇用に同意し、6か月間勤務してくれたら退職金を100万円支払う」という条件を提示しました。100万円支払うのは痛いですが、閉院するよりはマシです。
そうしたところ、院長も継続雇用に同意してくれました。
こうしてやっとのことで院長を説得し、先方にその旨を伝え、契約書の送付を依頼しました。
そうしたところ、その翌日、先方から信じられないような電話連絡がありました。
「本日の役員会で、今回の事業譲渡は見送ることが決まった。」
とのことです。
当方にとっては正に青天の霹靂で、呆然としました。
どういうことか聞いても、事業譲渡を受けても、その後経営を黒字化するのは困難と判断したため、との説明しかありません。
ただ、現状まだ契約書に双方捺印していない状態なのは確かです。
このままおとなしく引き下がるしかないのでしょうか。
以前より付き合いのある弁護士に相談してみました。
これまでのやりとりを見せ、「契約書に捺印はしていないが、口頭での合意はあったと考えている。この契約内容を元に、契約の履行を求めることはできないか。」と相談しました。
そうしたところ、「契約不履行で損害賠償請求を行うことはできるかもしれないが、先方に契約履行の意思がないのに無理やり事業譲渡を行うことを現実的には難しい」との見解でした。
他に事業譲渡先の候補はないので、残念ながら事業譲渡については断念せざるを得ません。
2ヶ月以上にわたり事業譲渡について交渉を進めてきましたが、全くの無駄となってしまいました。
結局、閉院するしかなさそうです。
次回は「ソーシャルレンディング事業者比較(2023年)「ファンドの安全性」」の予定です。
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