ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2022年版)「FUNDROP」「FUELオンラインファンド」
- 2023/08/19
- 05:00
今回は「FUNDROP」「FUELオンラインファンド」です。

⇒FUNDROP
概要
沿革
■運営会社
●概要
「FUNDROP」の運営会社は、ONE DROP INVESTMENT 株式会社です。
2013年1月4日開業です。
ONE DROP INVESTMENT株式会社は、不動産クラウドファンディング事業の他、不動産流動化事業、アセットマネジメント事業を手掛けています。
1都3県を中心に、日本全国で収益不動産の一棟アパートやマンションを保有しています。
グループ会社も含めて40~50棟ほど保有していますが、年間20棟以上を入れ替えながらインカムゲイン(賃料収入)やキャピタルゲイン(売却益)を得ています。
他にも、グループ会社では新築物件の開発・販売も行っているとのことです。
●代表者
ONE DROP INVESTMENT株式会社の代表取締役は井筒 秀樹氏です。
井筒 秀樹氏は、J-REIT運用会社でアセットマネジメントの業務を経て、2013年にONE DROP INVESTMENT 株式会社代表取締役に就任。
1都3県を中心に、日本全国で収益不動産の一棟アパートやマンションをグループ会社合わせ40~50棟保有。また、中古物件のリノベ再販や、自社で新築の開発等を行う。
井筒 秀樹氏
●出資者
ONE DROP INVESTMENT株式会社の出資者に関する情報は見当たりませんでした。
●悪いうわさなど
ONE DROP INVESTMENT株式会社については、特に悪いうわさなどは見当たりませんでした。
ただ、井筒 秀樹氏は、以前「パシフィック・アセット・マネジメント株式会社」という不動産会社の代表取締役を務めていたようです。
同姓同名の別人という可能性もありますが、ONE DROP INVESTMENT株式会社のサイトに記載されている経歴には、「J-REIT運用会社でアセットマネジメントの業務を経て」とあるので、同一人物の可能性が高そうです。
この「パシフィック・アセット・マネジメント株式会社」は、このようなパンフレットを配布していたようです。
事実とすれば若干良識を疑わざるを得ません。
■サービス
FUNDROPは、不動産クラウドファンディングサービスです。
投資家から集めた出資金を元に不動産を購入し、得られた賃貸収入や売却益から分配を行います。
不動産特定事業法に基づくサービスです。
●特徴
・都心に比べて入居者の入れ替わりが少ない「郊外」の住宅がメイン
FUNDROPでは「郊外の住宅」をメインに扱い、ファンドの配当原資はインカムゲインでまかなっています。
中古物件をリノベーションして入居率が上がるように付加価値をつけることを得意としています。
オフィスや商業施設のように大きな収益は得られませんが、景気悪化の影響を受けにくく、中短期的に安定した収益を得られるとのことです。
・サブリース契約により空室リスクを低減
サブリース契約を結ぶことで空室リスクを低減します。
・運用利回りは6~12%程度
募集案件の利回りは6~12%程度です。
不動産クラウドファンディングサービスとしては比較的高い水準と言えます。
・優先劣後構造による投資家保護
運営会社が対象不動産に劣後出資を行っています。
万が一、対象不動産の価値が下落して損失が生じた場合においても、まず劣後出資分から負担されるので、下落リスクを抑えることができます。
2022年の貸出額は2.5億円(シェア0.1%)と、業界38位の規模です。
なお、2023年3月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。

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⇒FUELオンラインファンド
概要
沿革
●概要
「FUELオンラインファンド」の運営会社は、FUEL株式会社です。
FUEL株式会社は、2020年2月にすでにソーシャルレンディングサービス「CRE Funding」の運営を開始しています。
今回のFUELオンラインファンドは、FUEL株式会社が手掛ける2つめのサービスとなります。
FUEL株式会社は第二種金融商品取引業の登録をしています。
●代表者
FUEL株式会社の代表取締役は細澤聡希氏です。

細澤聡希氏
細澤聡希氏の経歴は以下の通りです。
(2020年1月に私がインタビューした内容を元にしています)
私は元々米国会計士としてキャリアをスタートし、その後ドイツ証券で不動産企業やREIT等に対して資金調達のアドバイザリー業務に従事した。
そこで感じたことは、大手上場企業は銀行やグローバルの機関投資家などから企業の与信を用いて大型の資金調達をでき、プロジェクト単位の資金もまた機関投資家中心に資金調達がされている。900兆円以上もある個人の預貯金がビジネスの世界で使われていない日本の金融環境に疑問を持った。
また、いわゆる劣後債等のややリスクが高いが利回りも高い商品は個人にも流通してはいるが、主にプライベートバンク等を通じた富裕層のみが限定的に購入できる商品である。つまり、一般の個人の方がその情報を知ることはない。
当時はネットも出来たばかりでスマートフォンもない時代だったが、いつかこういった企業の資金調達のシーンや個人等の一般の方々の投資の世界におけるミスマッチ・ミスバランスを是正できないかと考えていた。
そうこうしているうちに、スマートフォンが出来、ECでモノを消費する時代が来て、ネット証券を通じてネットで投資をするという方々が増えはじめた。
まさに、インターネットでより良い投資商品を紹介し購入して頂ける素地が整いつつあると感じた。
2月4日に、東証一部上場の株式会社シーアールイーと組み、第一弾のCRE Fundingのサイトをオープンし会員登録を開始している。
2月下旬に、CRE Fundingでは1号案件の募集を開始する。最初の案件は、保証付きローンの案件であり、一般の投資家の方々が安心して投資できる商品となっている。
●出資者
FUEL株式会社の主な株主は、グローバル・ブレインとソニーフィナンシャルベンチャーズが共同で作ったVCです。
●悪いうわさなど
FUEL株式会社、細澤聡希氏とも、特に悪いうわさなどは見当たりませんでした。
■サービス
FUELオンラインファンドは、”不動産特化型クラウドファンディング” です。
投資家から集めた出資金を不動産事業者に貸付し、得られた金利収入を投資家に配当として還元します。

●特徴
・ファンド組成事業者を上場企業や監査を受けている非上場企業グループに限定している
FUELオンラインファンドのファンド組成事業者は、上場企業や監査を受けている非上場企業グループに限定されています。
安全性は比較的高いと考えられます。
・1つのアカウントで「FUELオンラインファンド」「CRE Funding」の両方に投資できる
「FUELオンラインファンド」もしくは「CRE Funding」どちらか一つにアカウントを作れば、そのアカウントで両サービスの全ての案件に投資ができるようになっています。
2022年の貸出額は2.4億円、シェア0.1%と業界39位の規模です。
なお、2023年3月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。

次回は「ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2022年版)「プレファン」「KORYO Funding」」の予定です。
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