ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2023年版)「マリタイムバンク」「TSON FUNDING」
- 2023/05/13
- 05:00
今回は「マリタイムバンク」「TSON FUNDING」です。
⇒マリタイムバンク
概要
沿革
■運営会社
●概要
「マリタイムバンク」の運営会社は、 日本マリタイムバンク株式会社です。
第二種金融商品取引業、貸金業の免許を取得しています。
2020年設立で、主な事業は第二種金融商品取引業です。
●代表者
日本マリタイムバンク株式会社の代表取締役社長は昼田将司氏です。

昼田将司氏の経歴については以下の通りです。
1999年に同志社大学法学部を卒業し、就職氷河期の中、近鉄エクスプレスに入社しました。
通関士の資格を取得し、航空貨物部門で外国貨物を内国貨物にする通関の仕事をしていました。
次に横浜の営業所に異動したのですが、横浜という土地柄もあり、海上貨物のお客様も担当するようになり、その時初めて海運の仕事に触れました。
その後、同期で1番最初にアメリカのアトランタでの研修に参加し、海外で働くことの楽しさに気付きました。会社を辞め、海外で働きたいという思いを胸に、海運の仕事をしていた父にシンガポールのシップブローカーを紹介してもらい、3年間船のブローキングの仕事をします。
シンガポールでずっとブローキングの仕事をしようと思っていましたが、自分のキャリアについて周囲からの助言や応援もあり、ギリシャに本社がある船のファンド会社で働くことになって、金融や海運大国ギリシャの考え方も学べ、仕事も上手くいき、このまま一生安泰だと思っていた矢先、リーマンショックが海運業界を襲います。リーマンショック後は、とにかく無我夢中に案件のリカバリーをする毎日でした。
ブローキング、金融、ファンドのことを学んだ中、自分で仕事をしてみたいと思い会社を立ち上げたものの、リーマンショックによる大不景気の真っ只中です。
どんなことをすれば良いか踠いて考えた末、出た結論が「スクラップ」でした。当時の海運業界は皆が下を見ていましたが、スクラップビジネスだけは好景気だったんです。これは面白い。これが自分の中の転機でした。ここに希望を見出し、船舶スクラップ事業のファンド化の構想を思い立って投資家を探していたら、あるファンドマネージャーがお金を出すことを即決してくれてファンドが組成できました。今でもその方とは本当に良い関係を持たせてもらっています。
そうこうしている内に「インドネシアでスクラップヤードを始めないか?」という話が舞い込んできました。
実際インドネシアに行って見てみたら、使わなくなってしまった船がたくさん海に浮いていました。インドのスクラップヤードまで持っていく経費の方が、スクラップで売却する代金よりも高くつてしまうので、インドネシアの船主は古い船をそのまま置き去りにしていたんですよ。これはチャンスだと思い、スクラップヤードを一から作ってみることにしました。この時は、知り合いの船主さん数名が「昼田くん、頑張ってみろ!」と言った感じでポンっとお金を出してくれました。今でもこの方々には頭があがりません。最初は苦労して、どうなってしまうのかわからなかったものの、インドネシアでスクラップ事業をしているのは自分だけだったので、インドネシアの船会社や、製鉄所も応援してくれて。無我夢中で働いて、気が付いたら5年経っていました。インドネシアで自分が住んでいた村は治安も良くなかったし、衛生環境も悪く、付いてきてくれた家族には頭が上がりません。
2016年にスクラップヤード事業をインドネシアの造船所に売却して、日本に帰国しました。日本でポテンシャルがあって、面白いことって何だろう?と考えた時、「お金」だとぼんやり思いました。これまでの自分の経歴も踏まえて、「お金」のことを始めよう。と、第二種金融商品取引業の免許を取って、今は船舶オペレーティングリースを組成する仕事をしています。お陰様で順調です。そしてこれからは、「船舶」と「お金」というものの更に先へ向かいたいと、日本マリタイムバンクを立ち上げました。
社長 昼田将司インタビュー
●出資者
日本マリタイムバンクは株式会社オーシャントラストの子会社です。
株式会社オーシャントラストの出資者についての情報は見当たりませんでした。
●悪いうわさなど
日本マリタイムバンク・昼田将司氏とも、特に悪いうわさは見当たりませんでした。
■サービス
「マリタイムバンク」は、金融商品取引法に基づくソーシャルレンディングサービスです。
投資家から集めた資金を借り手に貸し出し、得られた金利を投資家に分配します。
「船舶特化型クラウドファンディング」を標榜していますが、サービス内容を見ると船舶会社への融資を行うスキームなので、ソーシャルレンディングサービスであると考えてよいでしょう。
●特徴
・融資対象は船舶会社
マリタイムバンクの融資対象は、船舶会社です。
投資家から集めた資金を借り手である船舶会社に貸し出し、得られた金利を投資家に分配します。

・船舶を担保とする
マリタイムバンクは、融資を行う際、融資先の企業の所有する船舶を担保とします。
船会社が借入金を返済できない場合、船舶を差し押さえ、競売により資金の回収を図ります。

・投資対象の船舶が確認できる
投資した船はどういう形で、どんな様子で、今どこにいるのか、マイページで確認できます。


評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。

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⇒TSON FUNDING
概要
沿革
TSON FUNDINGは、2020年1月に開始した不動産クラウドファンディングサービスです。運営会社は株式会社TSONです。
株式会社TSONは平成20年設立で東京証券取引所TOKYO PRO Market上場企業です。
企業の販売促進活動の企画業務・広告代理店業・土地活用・資産活用のコンサルティング、不動産売買仲介業務、建設工事、土木工事の請負及び設計施工、商品開発及び販売に関するマーケティング業務、賃貸住宅の設計、施工管理を手掛けています。
本社は愛知県名古屋市です。
不動産特定共同事業の認可を取得しています。
株式会社TSONの代表取締役社長は百生 彰氏です。
経歴は以下の通りです。
1964 年 富山県生まれ
1988 年 愛知県のハウスメーカーに入社 分譲住宅の企画・管理を担当
2012 年 株式会社TSON 取締役就任
2013 年 株式会社TSON 代表取締役就任
TSON FUNDINGは、不動産特定共同事業法に基づく、不動産型のクラウドファンディングです。
投資家から資金を集め、不動産の取得や改修工事を行い、そこから得られた収益を投資家に分配する事業です。
CREALやFANTUS Fundingなどと同様のモデルです。
TSON FUNDINGでは、投資対象不動産の市場価値を的確に判断するため、独自の不動産AIを活用しています。
不動産AIは、WEB上から収集した約300万件の不動産データを分析し、住所・希望価格・希望販売期間を入力するだけで、市場の販売動向を把握できる独自のマーケティングシステムです。
また、TSON FUNDINGにはキャピタルゲイン型とインカムゲイン型の2タイプがあります。
キャピタルゲイン型は、対象不動産(戸建て住宅)を購入して、短期間に住宅購入者に売却します。その売却益を主な分配原資として、匿名組合利益を出資額に応じて分配します。
インカムゲイン型は、対象不動産を購入して、賃貸として運用します。その家賃収入から得た利益を主な分配原資として、匿名組合利益を出資額に応じて分配します。
また、投資家が優先出資者となり、事業者がプロジェクトの一部を劣後出資金として出資する方式のため、物件の価格下落が生じた場合も一定水準までの下落であれば、投資家の元本は守られる仕組みとなっています。
2022年の貸出額は35.9億円(シェア2.1%)と、業界11位の規模です。
なお、2023年3月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。

次回は「経営するアパートで3部屋同時に退去が発生しました」の予定です。
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