ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2023年版)「COZUCHI」「ファンズ」
- 2023/04/12
- 05:00
今回は「COZUCHI」「ファンズ」です。

⇒COZUCHI
概要
沿革
COZUCHI(旧サービス名WARASHIBE)は、2019年7月に開始した不動産クラウドファンディングサービスです。
運営会社は不特法のコンサルティングや不動産ファンドの運営を手掛けるLAETOLI株式会社(旧社名:株式会社SATAS)です。
LAETOLI株式会社は、人類初の足跡が残っているアフリカのラエトリ遺跡にちなんで名づけられました。
LAETOLI株式会社は、2021年8月に前身である株式会社SATASから社名変更しました。
株式会社SATASは1999年創業、不動産特定共同事業の黎明期より同事業に参入する企業の免許取得サポートや、運用アドバイザーとして事業を展開しました。
同時にさまざまな不動産の取得、売却、リフォーム、仲介などに携っています。
また、2008年にはオリジナルブランド「ゆうゆう倶楽部」の販売・運用を開始しました。
ゆうゆう倶楽部は、「不動産特定共同事業法」に基づく投資商品でした。
投資対象は主に東京の区分中古マンションで、年4%の分配利回りと物件売却時のボーナス分配でした。
LAETOLI株式会社代表取締役の武藤 弥氏は千葉県生まれ。
2001年早稲田大学理工学部建築学科修士課程了。
2001~2003年株式会社スペースデザインにて用地仕入れやサービスアパートメントの開発業務等に従事。
2003年7月イデーアールプロジェクト株式会社を設立し、取締役就任。
2005年アールプロジェクト株式会社に社名変更し、リノベーション事業や商業施設の開発事業等を行う。
2009年アールプロジェクト株式会社取締役退任。
2009年ArtisansCE株式会社設立、代表取締役に就任。
2011年シェアハウスやシェアオフィス等への投資を中心として行う株式会社Triad Real Estate設立、執行役員に就任。現在150億円ほどの資金を運用している。
武藤氏は長年不動産の仕入れ判断を行ってきており、不動産の目利き力には自信があるとのことです。
COZUCHIは、不動産特定共同事業法に基づくクラウドファンディングサービスです。
投資家から資金を集め、不動産の取得や開発、改修工事を行い、そこから得られた収益を投資家に分配する事業です。
CREALやFANTUS Fundingなどと同様のモデルです。
COZUCHIの投資対象は住宅・商業不動産など幅広いです。
利回りも、4%程度から12%ほどと幅広く募集されています。
また、投資家が優先出資者となり、LAETOLI株式会社がプロジェクトの40%程度を劣後出資金として出資する方式のため、物件の価格下落が生じた場合も一定水準までの下落であれば、投資家の元本は守られる仕組みとなっています。
COZUCHIの特徴としては、途中解約が可能な点が挙げられます。
投資期間中でも、希望すれば会社がファンドを買い取ってくれます。
また、リターンの上限を設けない配当という点も特徴です。
不動産投資型のクラウドファンディングにおける配当は、優先出資者に優先的に配当される一方で、配当利回りに上限が設定されるのが一般的です。
しかし、COZUCHIでは優先出資者に優先的に配当されることはもちろん、さらに配当利回りに上限無く利益を分配します。
過去には年利回り283.5%という驚異的な配当が行われたこともあります。
2022年の貸出額は194.0億円(シェア11.4%)と、業界2位の規模です。
なお、2023年3月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。

代表取締役 武藤 弥氏
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。

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⇒ファンズ
概要

沿革
ファンズは、ファンズ株式会社が提供するサービスです。
ファンズ株式会社創業者の一人で代表取締役の藤田雄一郎氏は、大学卒業後株式会社サイバーエージェントに入社しました。
2007年にマーケティング支援事業を行う企業を創業し、2012年上場企業に売却の後、2013年にクラウドバンクの立ち上げに取締役として参画しています。
2016年11月に株式会社クラウドポート(現ファンズ株式会社)を創業しました。
共同創業者の柴田 陽氏はマッキンゼー・アンド・カンパニー出身です。店舗集客サービス「スマポ」、タクシー配車アプリ「日本交通タクシー配車」など、数々のヒットアプリを手がけ、3つの会社の創業・売却の経験を持っています。
ファンズのコンセプトは、「貸付ファンドのオンラインマーケット」です。
ファンズでは、ファンドを組成するのはファンズ株式会社ではなく、「ファンド組成企業」です。
投資家は、1つ口座を開設すれば、ファンズを通じて複数のファンド組成企業に対して投資を行うことができます。
ファンズ株式会社は投資家・資金の募集に専念し、各ファンド組成企業はファンドの組成・運営に専念することで、効率的な運営が期待できます。
ファンド組成企業の基準としては、上場企業・監査法人による監査を受けていること・VCから出資を受けていることなどが挙げられ、これらに加えて財務状況、資金調達力など総合的な観点から審査を行っています。
実際のファンド組成企業には、アイフル株式会社や株式会社デュアルタップといった有名企業、上場企業も含まれます。
また、ファンズでは、貸付に関するリスクを軽減するため、「関係会社貸付スキーム」を採用しています。
貸付先はファンド組成企業の子会社に限定するというモデルです。
これにより、ファンド組成企業は、子会社に対して監視・経営指導を行うことになり、不正を防止できます。
さらに、ファンズではメルカリやイートアンドといった有名企業のファンドも募集しており、中には「大阪王将店舗で使える投資家特別割引券」といった投資家優待付のユニークなものもあります。
2022年の貸出額は151.1億円(シェア8.9%)と、業界3位の規模です。
なお、2023年3月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。
代表取締役 藤田雄一郎氏
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。あくまでご参考としてください。

次回は「ソーシャルレンディング・不動産クラウドファンディング業界地図(2022年版)」の予定です。





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