ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2022年版)「利回りくん」「大家どっとこむ」
- 2022/07/23
- 05:00
今回は「利回りくん」「大家どっとこむ」です。

⇒利回りくん
概要

沿革
利回りくん(旧シーラファンディング)は、2019年10月に開始した不動産クラウドファンディングサービスです。
運営会社は株式会社シーラです。
設立は2010年9月29日と、約10年の社歴があります。
資本金は1億5000万円です。
事業内容は、不動産売買、マンション開発、賃貸管理、建物管理です。
都内・横浜を中心に、「SYFORME」ブランドのマンションを開発・販売しています。
代表取締役・創業者は湯藤善行氏です。
湯藤氏は大学卒業後、大手マンションディベロッパーへ就職。
その後、投資用ワンルームマンションの開発・販売を手掛ける株式会社エスグラントコーポレーションへ転職。
同社は創業後4年で株式公開し、湯藤氏も経営陣の一人として活躍しました。
しかし、同社は2009年に事実上倒産。
時期的に、リーマンショックの影響と思われます。
「愛してやまないエスグラントをもう一度作る。」
この想いから立ち上げたのが「株式会社シーラ」とのことです。
また、取締役会長は杉本宏之氏です。
杉本氏は1977年生まれ。神奈川県出身。
高校卒業後、宅建主任者資格を取得し不動産会社に就職。
2001年に独立し、エスグラントコーポレーションを設立。
05年、業界史上最年少で上場。
09年に民事再生を申請し、翌10年にSYホールディングス設立。
なお、女優の深田恭子氏と交際しているとのことです。
利回りくんは、不動産特定共同事業法に基づく、不動産型のクラウドファンディングです。
投資家から資金を集め、不動産の取得や改修工事を行い、そこから得られた収益を投資家に分配する事業です。
CREALやFANTUS Fundingなどと同様のモデルです。
利回りくんは、“応援型”不動産クラウドファンディングです。
利回りくんの投資対象は、
「新築マンションに犬猫向け施設を組み込んだペット共生マンション」
「シニアテックマンション」
「宇宙ベンチャー企業の工場」
といった、社会貢献・地域創生をテーマとした案件が多いのが特徴です。
また、投資家が優先出資者となり、事業者がプロジェクトの一部を劣後出資金として出資する方式のため、物件の価格下落が生じた場合も一定水準までの下落であれば、投資家の元本は守られる仕組みとなっています。
2021年の貸出額は10.9億円(シェア0.8%)と、業界20位の規模です。
なお、2022年3月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。
代表取締役・創業者 湯藤善行氏
取締役会長 杉本宏之氏
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。

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⇒大家どっとこむ
概要

沿革
●概要
「大家.com」の運営会社は、株式会社グローベルスです。
株式会社グローベルスは1996年設立で、不動産売買事業・中古住宅再生事業・商業施設建築事業・不動産仲介事業・コンサルティング事業などを手掛けています。
なお、この会社は2020年10月1日付で株式会社グローベルスに社名変更しており、それ以前はキーノート株式会社という社名でした。
株式会社グローベルスは株式会社プロスペクト(東証2部上場)のグループ会社です。
株式会社プロスペクトは再生可能エネルギー事業、不動産事業を手掛けています。
●代表者
株式会社グローベルスの代表取締役は藤田 賢一氏です。
調べてみましたが、経歴については見つけることができませんでした。
また、株式会社プロスペクトの代表取締役会長は藤澤 信義氏です。
藤澤 信義氏は、SAMURAI&J PARTNERS株式会社の筆頭株主であり、またmaneoマーケット株式会社の親会社であるNLHD株式会社を保有する人物です。
図にすると以下の通りとなります。

●出資者
株式会社グローベルスは、株式会社プロスペクトの連結子会社です。
●悪いうわさなど
株式会社グローベルス、キーノート株式会社、藤田 賢一氏とも、特に悪いうわさなどは見当たりませんでした。
■サービス
「大家.com」は、不動産を投資対象としています。
投資家から集めた出資金で不動産を取得し、それを運用して得られた賃料収入を投資家に配当として還元します。
●特徴
・maneoマーケット株式会社が運営を手掛ける。
大家.comの運営を手掛けるのはmaneoマーケット株式会社です。
maneoマーケット株式会社は、「ファンドの取得勧誘に関し、虚偽の表示をした」などの理由で2018年7月に行政処分を受けています。
↓
過去に金融当局からの指摘・行政処分を受けた事業者一覧(2020年版)
行政処分以降、maneoマーケット株式会社が運営を手掛けるいくつかの事業者で大規模な返済遅延が生じており、それらの大部分は現在も返済されていません。maneoマーケット株式会社は投資家からの信用を失っていると言えます。
・優先劣後システムによるリスクの低減
優先劣後システムとは、投資家を優先出資者、株式会社グローベルスを劣後出資者と定義し、元本の償還及配当の支払いを優先出資者に対するものから優先的に行うことで、優先出資者に対する元本及び配当金の安全性を高める仕組みのことです。
空室や修繕費の発生により利益が減少した場合や、物件売却時に売却価格が出資総額を下回った場合でも、一定割合の損失までは投資家への配当金に影響しません。
優先劣後出資割合については案件により異なるとのことです。
2021年の貸出額は10.8億円、シェア0.8%と業界21位の規模です。
なお、2022年3月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。

次回は「マリタイムバンク昼田代表にインタビューさせていただきました」の予定です。
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