ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2022年版)「FUELオンラインファンド」「SAMURAI」
- 2022/07/09
- 05:00
初回から入金されていないとは困ったものです。
入居者が、入金日や入金先を間違えている可能性が高そうです。
この物件については自主管理としているため、不動産業者ではなくまず保証会社に連絡しました。
そうしたところ、メールで以下の回答がありました。
<以下引用>
上記案件につきまして、
保証委託契約書が現時点で弊社未着の為、契約に至っておりません。
大変申し訳ございませんが、
今月のご請求は承ることができかねますので、
ご了承くださいますようお願いいたします。
保証委託契約書の所在につきましては、
お申込みをいただきました不動産会社様へ
ご確認いただけると幸いでございます。
<引用終わり>
入居者と保証会社との契約はすでに完了しているものと認識していたのですが、まだ契約されていないようです。
何か手違いがあったのでしょうか。
入居付けを行った不動産会社に電話して確認したところ、
「入居者と保証会社との契約について、自動引き落としにするよう当初内容から若干の変更があったため、来店して契約変更の捺印を行うように入居者に依頼しているが、現時点でまだ契約変更ができていない。
そのため、初回の賃料については直接オーナーに振り込むように入居者に依頼している。
初回の入金がなかったということであれば、こちらから入居者に再度依頼する。」
とのことでした。
入居者と保証会社との契約がまだできていないというのは初耳でした。
そういう重要な情報は漏らさずに伝えてほしいものです。
「初回の賃料については直接オーナーに振り込むように入居者に依頼している」
とのことですが、それが正しく伝わっていなかったのかも知れません。
翌日、不動産会社から電話がありました。
「入居者に家賃をオーナー宛に入金するよう連絡した。
入居者は、自動引き落としで支払うものと認識しており、今月分はオーナーに直接振り込まなければならないという認識がなかったようだ。」
とのこと。
その後銀行の明細を確認したところ、確かに賃料が振り込まれていました。
まずは一安心です。
これまでアパート投資を3年ほど手掛けてきましたが、そちらではこれまで賃料が振り込まれないといったトラブルはありませんでした。(入居者が賃料を滞納したことはありましたが、保証会社から支払われていました。)
古家投資だとこうしたトラブルも付き物なのかもしれません。
**************************
各サービス事業者の紹介および評価を掲載します。
今回は「FUELオンラインファンド」「SAMURAI」です。

⇒FUELオンラインファンド
概要

沿革
●概要
「FUELオンラインファンド」の運営会社は、FUEL株式会社です。
FUEL株式会社は、2020年2月にすでにソーシャルレンディングサービス「CRE Funding」の運営を開始しています。
今回のFUELオンラインファンドは、FUEL株式会社が手掛ける2つめのサービスとなります。
FUEL株式会社は第二種金融商品取引業の登録をしています。
●代表者
FUEL株式会社の代表取締役は細澤聡希氏です。

細澤聡希氏
細澤聡希氏の経歴は以下の通りです。
(2020年1月に私がインタビューした内容を元にしています)
私は元々米国会計士としてキャリアをスタートし、その後ドイツ証券で不動産企業やREIT等に対して資金調達のアドバイザリー業務に従事した。
そこで感じたことは、大手上場企業は銀行やグローバルの機関投資家などから企業の与信を用いて大型の資金調達をでき、プロジェクト単位の資金もまた機関投資家中心に資金調達がされている。900兆円以上もある個人の預貯金がビジネスの世界で使われていない日本の金融環境に疑問を持った。
また、いわゆる劣後債等のややリスクが高いが利回りも高い商品は個人にも流通してはいるが、主にプライベートバンク等を通じた富裕層のみが限定的に購入できる商品である。つまり、一般の個人の方がその情報を知ることはない。
当時はネットも出来たばかりでスマートフォンもない時代だったが、いつかこういった企業の資金調達のシーンや個人等の一般の方々の投資の世界におけるミスマッチ・ミスバランスを是正できないかと考えていた。
そうこうしているうちに、スマートフォンが出来、ECでモノを消費する時代が来て、ネット証券を通じてネットで投資をするという方々が増えはじめた。
まさに、インターネットでより良い投資商品を紹介し購入して頂ける素地が整いつつあると感じた。
2月4日に、東証一部上場の株式会社シーアールイーと組み、第一弾のCRE Fundingのサイトをオープンし会員登録を開始している。
2月下旬に、CRE Fundingでは1号案件の募集を開始する。最初の案件は、保証付きローンの案件であり、一般の投資家の方々が安心して投資できる商品となっている。
●出資者
FUEL株式会社の主な株主は、グローバル・ブレインとソニーフィナンシャルベンチャーズが共同で作ったVCです。
●悪いうわさなど
FUEL株式会社、細澤聡希氏とも、特に悪いうわさなどは見当たりませんでした。
■サービス
FUELオンラインファンドは、”不動産特化型クラウドファンディング” です。
投資家から集めた出資金を不動産事業者に貸付し、得られた金利収入を投資家に配当として還元します。

●特徴
・ファンド組成事業者を上場企業や監査を受けている非上場企業グループに限定している
FUELオンラインファンドのファンド組成事業者は、上場企業や監査を受けている非上場企業グループに限定されています。
安全性は比較的高いと考えられます。
・1つのアカウントで「FUELオンラインファンド」「CRE Funding」の両方に投資できる
「FUELオンラインファンド」もしくは「CRE Funding」どちらか一つにアカウントを作れば、そのアカウントで両サービスの全ての案件に投資ができるようになっています。
2021年の貸出額は14.7億円、シェア1.0%と業界16位の規模です。
なお、2022年3月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。

*********************

⇒SAMURAI
概要

沿革
SAMURAI(旧サービス名:スマートエクイティ)のサービス提供会社であるSAMURAI証券株式会社は、金融商品取引1種事業者である証券会社ですが、一般的な株式や投信などは取り扱っておらず、これまで不動産証券化、投資銀行業務、コンサルティングなどを手掛けていました。
また、貸金業免許は取得しておらず、貸金業は行っていません。
これまでSAMURAIが募集してきた商品はどれも非常にユニークです。
例えば、以下の商品をこれまで手掛けています。
・スリランカ預金ファンド
スリランカの銀行の定期預金に預金する事で収益を得る商品
・中小企業応援ファンド
中小企業から売掛債権をディスカウント価格で買い取り、その回収を行う事により収益を得るファンド
・サプリ生活ボンド(社債)
健康食品やサプリメントの販売で急成長している株式会社を発行者とする債券
・トランクルーム投資匿名組合
匿名組合方式により投資家から資金を募集し、トランクルームを取得したうえ、リースすることで賃貸運用し、出口戦略としてトランクルームの売却を想定することで収益を得るファンド
従来はこうした1000万円程度の規模のファンドを作ることは人件費や間接コストなどの面で難しかったのですが、SAMURAIではネットを活用することで小規模のファンドの組成を実現しました。
次にどのような商品を募集するか予想がつかない事業者です。
また、同社が2017年11月にJASDAQ上場のSAMURAI&J PARTNERS株式会社の100%子会社となったことを機に、同年12月にサイトブランドをスマートエクイティから「SAMURAI(サムライ)」に変更しました。
また、2019年9月には、NLHD 株式会社がmaneoマーケット株式会社の株式の84.95%を取得し、筆頭株主となりました。
NLHD 社は、SAMURAI&J PARTNERS株式会社の筆頭株主である藤澤信義氏が 100%保有する個人持株会社です。
この買収に伴い、SAMURAI証券株式会社とmaneoマーケット株式会社は同一グループとなりました。

2021年の貸出額は11.3億円、シェア0.8%と業界17位の規模です。
なお、2022年3月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。

次回は「TATERU Apartment運営状況(2021/5~2022/4)」の予定です。
上場企業・有名企業への投資
マザーズ上場企業が手掛ける不動産クラウドファンディング



不動産の目利きには自信あり!

ポイントで投資できる不動産型クラウドファンディング
最先端技術企業へ投資する株式型クラウドファンディング
不動産・ホテルに投資
中古不動産の再生に投資

アジアの中心!沖縄発クラウドファンディング
狭い国内市場には興味なし! ソーシャルレンディングで世界を救う!

日本初の株式型クラウドファンディング


にほんブログ村


金融・投資(全般) ブログランキングへ