素人が接骨院を経営できるか(13)~売上改善会議
- 2022/04/06
- 05:00
利益はマイナス288,874円と過去最大の赤字となってしまいました。
原因はオミクロン株の流行によるものですが、何の手も打たないわけにはいきません。
2月から、スタッフと週に1回オンラインでミーティングを行うことにしました。
最初のミーティングでは、「接骨院の売上を上げるには」というテーマでブレインストーミングを行いました。
ブレインストーミングとは、アイデアをたくさん出すことを目的とするミーティングの形式です。
参加メンバーに自由にアイデアを出してもらうため、以下のルールを設定しました。
・他人の意見を批判しない。
・アイデアについて細かく説明しない。(思い付きでよい)
・実施可否・詳細については後日検討する。
スタッフ2人と1時間足らずのブレインストーミングで、以下の通り30以上のアイデアを出すことができました。
●治療・運営の改善
・自費診療の比率を上げる。
・新たな診療メニューを考える。
・患者のライン指導で来る頻度を上げるようにする。
・スタッフを増員し、営業日を増やす。
・回数券や月額制を導入する。
●経費の削減
・節電や契約見直しにより電気代を減らす。
・通信費を減らす。
●広告・宣伝
・割引などキャンペーンを実施する
・チラシを配る。
・紹介を勧める。
・広告とキャンペーンを組み合わせる
・ハガキを送る。
・チラシを店頭においておく。
・チラシを飲み屋・患者さんの店などに置いてもらう。
・ホームページ内容の充実
・SEO対策
・立て看板を新しく作る
●設備の改善
・待合室の椅子を変える。
・待合室が暑い・寒いのを改善する。
・床・壁が汚いのを改善する。
・こまごまとした汚れを改善する。
・トイレにウォシュレットを設置
・古いスリッパを交換する
・スリッパ自動殺菌する設備を導入
・自動消毒器を導入
・検温の実施
・Wifiを待合室で利用できるようにする
・電子マネーを使用できるようにする
・表のガラスの表示を改善する
スタッフも積極的に意見を挙げてくれました。
1回目のミーティングは、上記アイデアを列挙したところまでで終わりました。
2回目以降のミーティングでは、これらのアイデアの詳細を検討し、その効果・費用について考えました。
例えば、「待合室の椅子を変える」というアイデアについて、以下のように整理しました。
対応案 | 詳細 | 効果 | 売上改善(月)(A) | 初期費用(B) | 運用コスト | 費用対効果(A/B) |
待合室の椅子を変える | 木の椅子をソファーに変更する。(5万円) 木の椅子は処分する。(処分費用1万円) | 待合室の環境改善 患者数5人/月増加 | ¥10,000 | ¥60,000 | なし | 17% |
まず、「詳細」欄には、具体的にどのように改善するかを記載します。
「効果」欄には、この対応によりどのような効果があるかを記載します。
売上の改善効果を評価する必要があるので、まず、患者数がどの程度増えるかの想定を記載します。
もちろん椅子を変えることにより患者がどの程度増えるかはやってみないとわかりませんが、アイデアを評価するには数字を出す必要があるので記載しました。あくまで想定値です。
ここでは、患者が月に5人は増えるのではないか、と想定しました。
次の「売上改善(月)」欄は、この対応により売り上げがどの程度改善するかを金額で記載します。
患者が月に5人増えるとしたら、現在患者一人当たりの平均単価は約2000円なので、売り上げが10000円増えることになります。
次の「初期費用」欄には、この対応を行うのにどの程度初期費用がかかるかを金額で記載します。
椅子を変えるには60000円ほどかかると考えました。
次の「運用コスト」欄は、この対応を行うことで月々ランニングコストがどの程度発生するかの金額を記載します。
椅子を変える対応については、特に運用コストはかからないので、「なし」としました。
そして「費用対効果」欄には、投資金額に対してどの程度の効果があるかの割合を記載します。
費用対効果は「(売上改善 ー 運用コスト) ÷ 初期費用」で計算します。
この対応案の場合は、「10000円 ÷ 60000円 ⇒ 17%」となります。
この数値が高いほど費用対効果が高く、対策として効果的だということになります。
費用対効果17%ということは、投資金額を回収するのに6か月かかるということを意味します。
このように1つ1つアイデアを検討していきました。
まずは「設備の改善」カテゴリから検討した結果、特に費用対効果が高いと思われる対策は、以下の5つでした。
・待合室が暑い・寒いのを改善する。(費用対効果100%)
・自動消毒器を導入(費用対効果120%)
・検温の実施(費用対効果333%)
・Wifiを待合室で利用できるようにする(費用対効果:∞(Wifiルータは元々あり、待合室にIDとPWの掲示をするだけでよく、初期費用0なので))
・電子マネーを使用できるようにする(費用対効果100%)
いずれも費用対効果100%以上なので、対策を行って1ヶ月で元が取れる計算です。
これらの対応を実施対象とし、担当者と対応期限を決め、順次実施していくことにしました。
さて、効果は表れるでしょうか。
次回は「ソーシャルレンディングサービス2021年貸出額ランキング・シェア」の予定です。



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