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TECROWDセミナーに参加しました「ロシアのウクライナ侵攻の影響は限定的」

TECROWDオンラインセミナーに参加したのでその様子をレポートします。

■実施日時
2022年2月24日 19:00~19:45

■登壇者
久保 隆明氏
株式会社インベスコアジャパン最高財務責任者 兼 TECRA株式会社特別顧問
2012年に日本で不動産開発事業を展開、その後2014年にモンゴルに進出、中央アジアを中心に不動産開発事業に携わる。

新野 博信氏
TECRA株式会社 取締役 金融事業本部長

■内容
●TECRA株式会社について
・資本金1.56億
 不動産特定共同事業、建設業、宅建業の許認可を得ている。
・2001年創業
2021年TECROWDリリース
2020年8月 ベルギープロサッカーリーグ一部のシント=トロイデンVVとスポンサー契約を締結
2022年インベスコアジャパンの子会社となる。

●インベスコアグループについて
・2016年創業

・主要事業
金融業、不動産開発業
グループ内に17社会社がある。
スマホ決済などのFintechサービスを提供している。

・事業展開地域
モンゴル・日本・キルギス・カザフスタン
途上国で高い利回りを得る。
連結で10億円以上の純利益を出している。

●TECROWDについて
・TECRA株式会社は不動産投資型クラウドファンディング「TECROWD」を手掛けている。
現物不動産を実際に購入して利益を分配する、不動産特定共同事業法に準拠したサービス。
TECROWDは、モンゴルをはじめとする中央アジアのマンションやオフィスビルを対象とした唯一の不動産投資型クラウドファンディング。
・2021年4月にサービス開始
現在までに累計15億5千万円のファンドを募集した。
ファンド募集完了までの時間は短くなっている。

●カザフスタンについて
・1991年に独立
中央アジア1位の経済大国
天然資源に恵まれ、その輸出が主要な産業である。
巨額の国家石油基金を抱えており、経済的に安定している。
一人当たりGDPは中央アジア1位
最近住宅ニーズが高まっている。

●なぜ中央アジアで事業を行うのか
・インベスコアグループはモンゴル・カザフスタンで不動産開発業を手掛けている。
大手はあまり参入しないのでチャンスがある。
競争があまりないので、土地の仕入れ・建材の仕入れが安くでき、高い利益が狙える。
実需もあるので、不動産を販売しやすい。
ちょうど本日ロシアがウクライナに侵攻したように、中央アジアは地政学的なリスクがあるが、カザフスタンやモンゴルへの影響は実は少ないと考えている。

●TECROWD27号ファンド「White House in Chaikina」について
・2/28募集開始予定
カザフスタンの旧首都アルマティ市中心地に近い高級住宅街Chaikinaに建設予定の高級レジデンスプロジェクトを投資対象とする。
総戸数26戸、1戸当たり平均専有面積が122㎡

・27号ファンドでは、プロジェクトの第一段階として、すでに開発許可を取得している土地の購入費用と建築許可を取得するための費用を募集する。
金融機関から融資実行される資金を元に対象物件を当社が購入することで、投資家に元本償還および配当金支払いを行う。

・ファンドスキーム
出資金を元にして土地の借地権を取得する。
これは、当社が希望する限りは借地権が更新されるという権利。

・当ファンドには、建築確認が取得できないリスクがある。
ただ、そのリスクは極めて低いと考えている。土地の開発許可を取得する際に、建築予定である建物の詳細を提示した上で許可を取得しているため。

・スケジュールとリターン
運用期間
2022年4月1日~2022年11月30日
配当時期
2022年12月20日
想定配当利回り 年利10.5%

●投資家保護の取り組み
・優先劣後構造
対象不動産の売却時に元本割れが発生した場合は、まず劣後出資を毀損させる。
損失が劣後出資額を超えた場合のみ、投資家の優先出資元本が毀損する可能性がある。
今回劣後出資の割合は20%
劣後出資はインベスコアグループのインベスコアジャパンが行う。

・円建てによる為替変動リスクのヘッジ
本ファンドに関わる全ての金銭の授受を円建てで行うため、為替変動リスクはない。
インベスコアグループは、現地の金融事業会社を抱えており、現地通貨を相応に保有しているため、低コストでの為替固定化が可能。
・分別管理体制

●会員登録・申し込みの流れ
会員登録
投資家確認・本人確認
 本人確認の手続きはスマホで可能
審査完了後、メールで連絡
ファンド申込
入金

●Q&A
Q:
TECRA株式会社が倒産した場合どうなるのか
A:
倒産隔離が完全に図られているわけではないので、債権者の動向によっては、投資家の資金に影響が出る可能性もある。
ただし、そういった事態を防ぐため、事業については厳正な審査を行っている。

Q:
法人名義での投資は可能か
A:
可能。

Q:
金融機関から調達したほうが金利は安いと思うが、なぜクラウドファンディングで募集するのか
A:
事業単体での利益だけを考えているわけではなく、投資家にも有利な投資の手段を提供したいと考えている。
結果的に当社を知り、当社のファンとなってもらえれば、将来的な事業拡大のために役立つと考えている。
また、現地においては、現地の金融機関が資金を貸す際の金利は、クラウドファンディングの金利よりもさらに高い。
ただ、金利が高いからリスクが高いかというとそういうことはない。リスクについてはスコアリングを行い適切に評価している。

Q:
今後SPCなどを活用し、倒産隔離を行う予定はあるか。
A:
現状では許認可の関係で倒産隔離の体制を作ることはできないが、将来的には考えていきたい。

Q:
過去に元本割れしたことはあるか。
A:
これまでに2本のファンドについて元本償還したが、元本割れはしておらず、予定通りの配当を行っている。

Q:
TECROWDの由来は
A:
TECRA社が運用しているファンドなのでTECROWDと命名した。

Q:
ウクライナ情勢の影響は
A:
インベスコアグループとしては過去ウクライナで不動産開発を行い、現在も管理を手掛けている。
報道では戦闘が始まっているとのことだが、現地スタッフに確認したところ、日常生活にはあまり影響はないとのこと。
今後も状況を注視していく。
マスコミは実際の危険度よりも高く報道しがちなので、こうしたときはチャンスとも言える。
カザフスタンについては、資源国なので直接的な影響はない。
モンゴルは産油国ではないが、他の地下資源価格が高騰する可能性もあるので、何とも言えない。

以上

次回は「FIでないのにREしてしまいました(1)」の予定です。


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Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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