オーナーズブックで7.5億円の返済遅延発生
- 2022/01/26
- 05:00
対象のファンドは「大阪市中央区ホテル素地第1号第1回」です。
↓
[重要]大阪市大阪市中央区ホテル素地第1号第1回 案件に関する状況報告
<以下引用>
以下の案件(「本案件」)につきまして、貸付先である不動産保有会社AY(「本借入人」)から、2022年1月4日の利息支払日に利息の支払いがなされなかったことをお知らせいたします。
案件名称: 大阪市中央区ホテル素地第1号第1回
本案件では、対象となる計算期間(2021年10月1日~2021年12月31日)の末日から60日以内のロードスターファンディング株式会社(「営業者」)が指定する営業日(「現金分配日」)において、当該計算期間にかかる利息支払日(2022年1月4日)までに支払いのあった利息を分配することとしておりますが、同利息支払日までに利息の支払いがなされていないことから、現金分配日において分配ができないこととなります。
今後、本借入人からの利息の支払い等に関して進捗があり次第、本案件に投資いただきました投資家の皆さまにご報告申し上げるとともに、本件貸付の回収が完了しましたらホームページでも併せてご報告申し上げます。
なお、本借入人は、利息支払日までの本案件の元本全額及び利息の返済に向けて準備を進めてまいりました。利息支払日後も準備を継続してきましたが、本日現在準備が整いませんでした。
当社は適切な情報開示に努めてまいる所存です。大変恐縮ですが、直接お問い合わせをいただきましても、皆さまに公表している以上のご回答はできかねますこと、予めご了承のほどお願い申し上げます。
投資家の皆さまにはご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。今後、進捗等につきまして適宜、ご報告申し上げます。
<引用終わり>
大阪市中央区ホテル素地第1号第1回は、2019/09/13に募集開始されたファンドで、募集条件は以下の通りでした。
募集総額 | 750,000,000円 | |
---|---|---|
運用タイプ | 貸付(シニアローン) | |
募集方式 | 先着方式 | |
貸付先数 | 1 | |
予定利回り(年換算) | 5.0% | |
予定運用期間 | 19ヶ月 | |
募集開始日 | 2019/09/13 | |
投資実行日 | 2019/09/26 | |
匿名組合の償還予定日 | 2021/04/20 | |
償還方法 | 出資金 | 19ヶ月後一括返済 |
利益配当 | 毎四半期 | |
早期償還 | 可 | |
担保 | 有り(抵当権/仮登記担保) |
担保となっている物件の概要は以下の通りです。
1. 建物状況
2019年9月13日現在、当該土地上には1971年に建築された店舗・作業場・倉庫ビル1棟及び1975年に建築されたオフィスビル1棟が存在しています。本借入人によれば、本建物2棟はいずれも空家とのことです。なお、本件貸付実行にあたり、本建物2棟は不動産担保として土地と合わせて抵当権及び仮登記担保を設定いたしますが、評価上は価値をみておりません。
2. 交通・接近条件
大阪市中央区日本橋に位置しており、Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)堺筋線・千日前線及び近畿日本鉄道難波線へのアクセスが至便な立地です。
3. 賃貸借の状況
本借入人によれば、2019年9月13日現在、賃借人はおりません。
4. 物件評価額
OwnersBook評価額は、ホテル素地(土地)の価格として、外部専門家による査定額を参考に110,000万円(11億円)と査定しております。なお、OwnersBook評価及び外部専門家による査定においては、本物件の最有効使用は、現況の店舗・作業場・倉庫ビル及びオフィスビルを前提としたものではなく、建物解体後のホテル素地(土地)と判定しています。その査定に当たっては、中規模のホテル開発等を目的とする開発業者にとっての開発リスクと利潤を考慮した開発計画に基づく価格と周辺の取引事例から査定した価格を関連付けた上で、建物取り壊し費用等を控除し、ホテル素地として査定しています。今回の本物件に対する募集金額75,000万円(7億5,000万円)は、そのうちの約68.2%となります。
返済予定日が延長された経緯は以下の通りです。
2021年3月31日が返済予定日であるところ、新型コロナウイルス感染拡大に伴うインバウンド客の一時的な落ち込みと不動産取引量の一時的な停滞等により、担保不動産の売却が返済予定日までに整わないことから、本借入人より1年間の返済予定日の延長の申出を受けました。
新型コロナウイルスの感染状況や不動産取引の見通しに加え、貸出期間等の条件変更要望に対する柔軟な対応を求めた金融庁要請等を加味して検討した結果、当該申出を受諾し、本案件の返済予定日を2022年3月31日まで1年間延長することとします。
今後の見通しについては不透明なままです。
なお、オーナーズブックで返済遅延が発生したのはこれが初めてです。
遅延発生率は以下の通り2.8%となります。
事業者 | 募集総額 | デフォルト総額 (※1) | デフォルト率 | 返済遅延総額 (※2) | 返済遅延発生率 | デフォルト+返済遅延総額 | デフォルト+返済遅延発生率 |
オーナーズブック | ¥27,188,050,000 | ¥0 | 0.0% | ¥750,000,000 | 2.8% | ¥750,000,000 | 2.8% |
オーナーズブックといえば、運営会社が上場企業で、長い運営実績を持っていることから高い信用力があります。
今回の返済遅延をどのように対処するか、改めて手腕が問われることになるでしょう。
今後の展開について注目していきたいと思います。
次回は「サラリーマンが接骨院を経営できるか(9)~ホームページ作成」の予定です。



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