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サラリーマンでも飲食店オーナーになれるか(5)

引き続きTRANBIを通じてよさそうな飲食店を探しています。

次に、都内の宅配専門の飲食店の案件に目をつけました。
問合せして得られた収支実績によると、過去1年で約250万円ほどの営業利益が出ています。

実際に店舗を見学し、現オーナーにいくつか確認しました。


「売却理由は何か」
現オーナー
「新規事業を始めようと考えており、飲食店のスタッフをそちらに移動させようと考えている。」
 

「スタッフは何人いるのか」
現オーナー
「調理1名と配達1名のアルバイト計2名。
週に6日入っている。」


「アルバイトの時給はいくらか」
現オーナー
「時給は1200円」 


「売上・利益の状況は」
現オーナー
「近隣の店舗の従業員などが主な顧客なので、天井が決まっている。月の売上は150万円前後。
人件費を引く前の利益は50万円程度で、2名バイトを入れると人件費は月46万円なので、営業利益は月5万円程度となる。
昨年はオーナー自身が無給で働いていたのでもっと利益が上がっていた。
1日5万円以上の売上は誰がやっても達成できると思うが、10万円は難しいのではないか。
調理場の面積が狭いので、これ以上売り上げを伸ばすのは難しい。


「オーナー自身が行っている業務はあるのか」
現オーナー
「現在は特にやっていない。
全てアルバイトに任せている。」


「食材の仕入れはどのようにしているのか。」
現オーナー
「バイトが近所のスーパーで冷凍食品などを仕入れている。
特別な仕入れルートはない。」


「売上金の管理はどのようにしているのか」
現オーナー
「アルバイトに任せている。
不正が起きてもわからないため、採用するときに人を見る必要がある。
売上はすぐに仕入れや光熱費で使うので、店にはあまり現金は残らない。
また、おつりのための現金は必要。
帰宅時は、店の金庫に現金を入れて帰っている。」


「店舗の広さは」
現オーナー
「6坪ほどのキッチンと5畳ほどの倉庫」


「宅配はどのように行っているのか」
現オーナー
「電動自転車で行っている。」


「調理を習得するのにどの程度かかるか。」
現オーナー
「一日調理補助をやれば覚えられる。
調理経験がある人であれば習得が早いが、まったく調理経験のない人でも、2~3日で習得した。
また、宅配をするには店舗の場所を覚えないとならない。それには1週間くらいかかる」


「費用の項目にある販売手数料とは何か」
現オーナー
「出前館に支払う費用で、売り上げの5%。
LINEも使っており、そちらは月5000円。
注文は、8割は電話で2割がLINEを通じて入る。出前館は多少。
ここ2カ月は暑いので19:00くらいに閉めている。
19:00以降も営業すればもっと売り上げは上がると思う。
昨年10月は23:00まで営業していた。


「設備ローン費を毎月支払っているが、ローンで購入した調理設備とは何か」
現オーナー
「冷蔵庫・炊飯器・シンク・コンロ3つ。全部で120万円ほどで、半分を支払い終えた。
現在フライヤーがないので、入れたほうが良いと思う。」


「コロナの影響は」
現オーナー
「近隣の店舗は4月は営業を自粛しているところが多かった。
逆に、出前館の受注が増え、カバーできたので、全体としてはあまり影響なかった。」


「広告宣伝はどのように行っているのか」
現オーナー
「チラシで行っている。
チラシは毎日朝10時から近隣でアルバイトが配っている。30分ほどかかる。
チラシは、日替わりメニューの部分だけ変えている。」


「メニューは誰が考えたのか」
現オーナー
「現場で試行錯誤しながら作っている。調理担当のスタッフが考えている。
お客の声を拾ってきてメニューを開発する。
オーナーはたまに意見をいうこともある。」


「一日の販売数は」
現オーナー
「50~80個くらい。」

話を聞いたところ、オーナー自身も宅配などの作業で結構入っていたそうです。
最近は完全にアルバイトに任せているそうで、その場合の利益は、月10万円くらいです。
ただ、毎月5万円の設備ローン費を支払っていますが、これは後1年ほどで返済がおわるとのこと。
したがって、返済終了後は月15万円ほどの利益が出ることになります。
年間180万円ほどの利益だと考えると、利回り30%を得るには、購入コストは450万円ほどに抑える必要があります。
購入コストを450万円にするには、諸々の費用を考慮すると、購入希望額を300万円ほどにする必要があります。
具体的には、購入希望額を300万円とした場合、消費税30万円、TRANBI手数料30万円、保証金225000円、ローン費用60万円がかかります。
また、スタッフの引継ぎができないとのことなので、自分でスタッフを探してきて教育する必要があります。
そのあたり手間がかかりそうです。

上記を検討した結果、300万円で購入希望の意思を伝えました。


その後2週間ほどして、オーナーより、別の購入希望者に売却することにしたとの連絡があり、残念ながら購入することはできませんでした。
おそらくもっと高い値段で購入を希望する買い手がいたのでしょう。

次回は「2020年11月 投資中ファンド一覧」の予定です。


バンカーズ

Jointoα(ジョイントアルファ)

ぽちぽちFUNDING

イークラウド

CRE Funding


マザーズ上場企業が手掛ける不動産クラウドファンディング




ポイントで投資できる不動産型クラウドファンディング
Rimple(リンプル)



不動産ファンドのプロが独自のスキームで参戦




“応援を届ける” 融資型クラウドファンディング
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最先端技術企業へ投資する株式型クラウドファンディング
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上場企業・有名企業への投資
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中古不動産の再生に投資



不動産・ホテルに投資
CREAL



証券会社の運営するソーシャルレンディング
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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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