サラリーマンでも飲食店オーナーになれるか(4)
- 2020/12/05
- 05:00
最初に問合せしたのは、都心部の飲食店です。
席数は50席ほどで、従業員3名の規模です。
売却希望価格は350万円以上で、問合せして得られたPLによると、月の営業利益は120万円ほどとのことです。
これらの数字が本当であれば、年間営業利益は1440万円となり、売却希望価格に対する利益率は実に400%ほどとなります。
もしかしてお宝案件ではないかと考え、早速エージェントを通じて実際に店舗を視察し、オーナーから直接話を聞きたいと申し入れました。
なお、TRANBIでは、売り手(オーナー)と直接やり取りをするケースと、M&Aのエージェントを通じてやり取りをするケースがあるようです。
指定された時刻は平日の午後2時頃で、店舗にてオーナー、エージェントと話をすることになりました。
その店はランチも営業しており、その時間はランチ営業が終わったタイミングです。
以下、面談の内容です。
私
「開業して何年になるのか」
オーナー
「約5年になる」
私
「売上はどの程度か」
オーナー
「直近6月は200万ほどだった。コロナの影響が出る前の2月は250万~300万円ほど。毎年12月は最低600万円はいく。」
私
「これまでに赤字になったことはあったか」
オーナー
「現状は赤字だが、コロナ前までは赤字になったことはなかった。」
私
「主な客層は」
オーナー
「土日は、カップルや家族連れが多い。一日平均20~30人ほどで、客単価は5000円~8000円ほど。
平日は近くの会社員が多く、予約で満席になることもある。」
私
「売上の管理などは誰がやっているのか」
オーナー
「売上の管理はオーナー自身がやっている。他の店員にはやらせていない。」
私
「店長や店員は、売却後も引継ぎ可能か」
オーナー
「店員は基本的に継続を希望していると思う。バイトは継続してくれるかどうかはわからない。」
私
「スタッフの採用はどのようにしていたのか」
オーナー
「スタッフが辞める際に、代わりのスタッフを探させていた」
私
「人件費はどの程度か」
オーナー
「店長は月給40万円、店員は30万円。
また、ボーナスを夏と冬に支払っている。」
私
「店舗の保証金はいくらか」
オーナー
「保証金は500万円ほどで、礼金は60万円ほど。
店舗を借りる契約の際、それらを不動産オーナーに支払う必要がある。」
私
「過去の決算書を見たい」
エージェント
「正確な決算書はない。
一応税務署に提示している決算書があるが、節税対策で経費を多めに計上しており、実態を反映していないのであまり参考にならないと思う。」
上記のやり取りの内容の中で気になったのは、保証金が500万円以上かかるという点と、正確な決算書がないという点です。
保証金とは、住宅を借りるときの敷金に相当するお金で、店舗物件を借りる際に不動産オーナーに支払う必要があります。
一般的に賃料の6ヶ月分程度の金額らしいです。保証金は退去の際の原状復帰の費用に充てられ、余ったら返ってくるそうです。
この保証金や礼金、あとTRANBIの手数料、消費税などかかるコストを合計すると、1000万円以上になります。
想定以上に費用がかかると理解しました。
また、話を聞く限りかなりの利益が出ているようでしたが、それが決算書に表れていないというのは気になります。
意図的なウソではないにしても、勘違いや記憶違いなどがあるかもしれません。
さすがに聞いた話だけで1000万円以上の投資をするのはリスクが高いと考え、この案件は見送ることとしました。
次回は「サラリーマンでも飲食店オーナーになれるか(5)」の予定です。
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