Fundsの提唱するコンセプト「FinCommunityMarketing」とは
- 2020/10/14
- 05:00
■実施日
2020年10月5日
■説明者
藤田雄一郎氏
■内容
・Fundsは、業界で唯一投資先を上場企業に絞ってサービス展開している。
今後、より安定した投資機会を投資家に提供したい。
10月と11月はより多くの企業に参加していただく予定。
ただし、現状では投資家に還元する利回りはあまり高くなく、そこがネックとなっていると感じている。
現在、企業にとっては資金調達しやすい環境で、銀行から1%を下回る金利でお金が借りられる。
そうした中で投資家により魅力的な利回りを提供するにはどうしたらよいか?。
「FinCommunityMarketing」がその1つの解答となる。

投資家と接点を持ちたいと考える企業は多い。
そうした企業は、多少高い金利を支払っても、投資家との接点を持ちたいと考える。
投資家と企業をうまく結びつけることで、企業にとって多少高い金利であっても合理性を持たせることができる。
投資家と交流を図れるファンドを提供するのがFinCommunityMarketingの考え方。
FinCommunityMarketingは、投資を通じて消費者と企業が直接つながるコミュニティである。
現在は情報過多・商品過多の時代で、企業が発信するメッセージが消費者に伝わりにくくなっている。
そうした環境で企業が消費者に話を聞いてもらうには、何らかのきっかけが必要。
貸付投資をきっかけに生活者との関係をつくりコミュニケーションを深めることで、メッセージが届きやすくなる。
ファンド運用期間中のコミュニケーションで相互理解を深める。
投資家が望めば、交流会・見学会・事業説明会といったイベントに参加したり、特典を得られたりする。相互理解が進めば、企業をより応援したくなる。
・過去の事例
大阪王将が主催した投資家向けの試食会では、参加者に新メニューの感想を聞くことができた。
企業にとっても、率直な意見が聞ける貴重な機会となった。
R Bakerファンドや極楽湯HDのRAKU CAFEファンドは、割引でサービスが利用できる投資家優待付で募集された。
今後も優待付のファンドを募集する予定
企業は通常ではリーチできない将来的な見込み客(現時点ではまだ興味がない)との接点づくりができる。
・Funds投資家は現在2万人を突破
主な投資家層は20代~40代。
年収600万円程度、資産900万円以上がボリュームゾーン
こうした投資家は消費者としても情報感度が高く、新商品を試したいと考える人が多い。イベントへの参加も積極的。
こうした消費者層とつながりたい企業は多い。
アンケートによると、投資家の9割が自分の投資した企業を応援したくなると回答。
・現在手掛けているファンドの事例
日本スキー場開発は、群馬・長野・岐阜にて8か所のスキー場を開発・運営している企業。
白馬、志賀高原など有名なスキー場も手掛ける。
企業理念は、「自然・地域社会・顧客との共存共栄」
地域社会の雇用を創出している。
スキー場は斜陽産業とのイメージがあるが、経営状態の良くないスキー場をM&Aで買い取り、設備投資を行ったり、夏場の需要を喚起したりして収益性を向上させ、再生している。
例えば暖冬の対応として人工降雪機へ投資して安定的に営業できるようにしたりしている。
コロナ対応としては、検温を実施したり、リゾートテレワークサービスを展開したりしている。
現状、実質無借金経営で、20億円のキャッシュを保有。
16年~19年まで増収・増益を達成。
20年はコロナの影響で売上・利益とも下がる見込みだが、黒字は維持する見込み。
今回募集したのは、めいほう高原への投資ファンド。
ここでは、グリーンシーズンにもキャンプ・ログハウス・バーベキュー・カヤックといった多彩なアクティビティを提供している。
関西圏で最大級のスキー場であり、ウィンターシーズンには子供連れでも遊べる施設が充実している。
ファンド利回りは1.2%。
優待としては、10万円以上投資した人を対象として、ウィンターシーズン用割引券・グリーンシーズン用割引券の2種類を提供する。
優待券はメールで送付する。


■質疑応答
Q:Fundsは電通と資本業務提携をしているが、電通はどのようにFinCommunityMarketingに関わっているのか。
A:電通はFinCommunityMarketingのコンセプトを顧客に紹介し、Fundsの提案活動に協力している。
Q:上場企業や大企業だと、一般的にはマーケティングを担当するのは広報部であり、資金調達を担当するのは財務部である。
担当部署が異なるので、資金調達を通じてマーケティングを行おうという発想はなかなか出てこないと思うが、Fundsではどのように企業にアプローチしているのか。
A:まさにその通りで、その点では苦労している。
なるべく社長や役員など経営者に近い人にアプローチし、トップダウンで話を進めてもらうようにしている。
Q:極楽湯HDの優待は東京でしか使えなかった。
遠方の投資家だと使いにくいと思うが、抽選時には投資家の地域性を考慮しているのか。
それとも平等に抽選を行っているのか。
A:現在は平等に抽選を行っている。
ただ、将来的には、地域限定ファンドなど、特定の地域の投資家を対象にしたファンドも検討している。
また、特定の資産の額や性別などをターゲットとしたファンドも考えている。
以上
次回は「2020年9月 投資中ファンド一覧 」の予定です。
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