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ソーシャルレンディングVS株式投資~利益率が高いのはどちらか過去のデータを元に比較してみた(2019年版)

2017年、2018年に、ソーシャルレンディングと株式投資(日本)はどちらが儲かるかを過去のデータをもとに検証する記事を書きました。

ソーシャルレンディングVS株式投資~利益率が高いのはどちらか過去のデータを元に比較してみた
ソーシャルレンディングVS株式投資~利益率が高いのはどちらか過去のデータを元に比較してみた(2017年版)

この記事は2010年から2017年までを分析対象としていましたが、2018年、2019年も含めて改めて検証したいと思います。

もちろん、株式投資で大きな利益を得ている人もいれば、損をしている人もいるので、この比較は非常に難しいのはお分かりいただけると思います。
また、インカムゲイン投資とキャピタルゲイン投資の違いもあります。
なのでこの比較を敢えてするなら、いろいろな前提条件付きで行うしかありません。

まず、先に結果から伝えますと、以下の通りです。

 株式ソーシャルレンディング 
投資を開始した年度累計利益率(2019年末時点)実質的な利回り
(利回り-デフォルト率)
累計利益率(2019年末時点)(複利)
201088.0%6.4%93.6%
201188.8%6.8%82.0%
2012131.7%7.1%70.4%
201393.7%6.6%59.1%
201433.2%6.0%49.2%
201522.9%6.7%40.8%
201614.0%8.5%31.9%
201710.7%9.1%21.6%
2018-7.6%7.3%11.4%
201917.0%3.8%3.8%



グラフにすると以下の通りです。
   
SnapCrab_NoName_2020-4-19_14-59-14_No-00.png 
 

以下の通りの条件で比較を行いました。

■比較する期間
比較する期間は、ソーシャルレンディングがサービス開始した(正確には、maneoのビジネス向け融資が始まった)2010年から2019年としました。

■ソーシャルレンディング利益率の算出方法

ソーシャルレンディングの実質的な利回りの算出方法については以下の記事をご参照ください。
ソーシャルレンディング全体のデフォルト率と実質的な利回りは?

「ソーシャルレンディング・累計利益率(2019年末時点)(複利)」、「それまでに得られた利益をすべて再投資した場合に、2019年末時点でどれだけの利益率になっているか」を表す値です。
例えば、2010年の「93.6%」という数字は、2010年初に100万円をソーシャルレンディングに投資し、その後得られた金利を再投資し続けた場合、2019年末でトータル193.6万円になっているということを意味します。(複利効果があるので)
当然昔から投資しているほうが累計利益率は高くなります。


■株式投資の利益率の算出方法
・ここでは、「各年次の年初時点で株式に投資し、2019年末まで持ち続けた場合にどれだけの利益が得られたか」を利益率と定義しました。
つまり、2010年の株式投資の利益率が「88.0%」とあるのは、「2010年初に株式に100万円投資した人が2019年末まで持ち続けた場合、その株式の価値は188.0万円になっている」ということを意味します。

・具体的には、各年初時点と比較した2019年末のTOPIXの騰落率から算出しました。
例えば、2019年の利益率は「(TOPIXの2019年末の値 - 2019年初の値) ÷ 2019年初の値」で算出し、
2010年の利益率は「(TOPIXの2019年末の値 - 2010年初の値)  ÷ 2010年初の値」で算出しました。
TOPIXの推移データは日本取引所グループのサイトより取得しました。

・株式配当は考慮していません。

■考察
・2010年に投資開始していた場合は、日本株式とソーシャルレンディングの利益率はほぼ同様で、90%前後です。

・2011年~2013年に投資開始していた場合は、株式投資の利益率の方がソーシャルレンディングを上回っています。
 やはりこの期間はアベノミクスの恩恵を最も受けることができた時期です。
 特に2012年に投資開始していた場合、131.7%と非常に高い利益を得ることができました。

・2014年~2018年に投資開始していた場合、ソーシャルレンディングの利益率が株式投資を上回っています。
 2018年に株価がマイナス7.6%になったことが影響しています。

・2018年に分析した時は、全期間を通じて、株式投資の利益率の方がソーシャルレンディングを上回っていましたが、今回は大きく違った結果となりました。

・「短期的には株式投資が勝つことはあっても、長期的にはソーシャルレンディング投資の方が有利になる」と思っていましたが、実際に分析してみたところ、一概にそうとも言えない結果となりました。
 開始時期によりどちらが儲かったかは変わってきます。
 ただ、ソーシャルレンディングの利益率の方が株式よりも安定しているとは言えます。

この手の分析は期間をどうとるかによって結果が大きく変わってきます。
今後も継続して分析してみたいと思います。

次回は「ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2020年版)「maneo」「オーナーズブック」 」の予定です。



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コメント

ソーシャルレンディングの期失が考慮されておらず、比較の意味が薄いと感じます。

仮にソーシャルレンディングで再投資を重ねていれば、いま時点で相当割合の期失を抱えていることになります。仮に期失率4割、期失時の返還率を5割と仮定すれば、それだけでトータルリターンは20%ほど低くなるはずです。

デフォルトが確定するまで損失計上しないのは、帳簿上正しいかもしれませんが、実態とはかけ離れているのではないでしょうか。

Re:

johnさん
こんにちは。

コメントありがとうございます。

返済遅延を損失に含めるかどうかは難しいところですね。返済される可能性もゼロではないので。
今後返済遅延を損失に含めた比較もやってみたいとは思います。

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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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