「貸付型クラウドファンディング大手3社共同セミナー~貸付型クラウドファンディングのリスクとリターン」に参加しました(2)
- 2020/02/08
- 05:00
■第2部 Q&Aセッション
Q:自分の会社の商品を買っていますか
A:オーナーズブック岩野氏
貸付型については、一般の投資家との情報の非対称性があるため、事業者が投資することは禁止されている。
株式型については情報はすべて開示されるため、事業者も投資しても良い。
Q:クラウドクレジットの融資が常にエストニアなど海外の子会社を経由するのはなぜですか
A:クラウドクレジット杉山氏
海外の子会社を経由しないと、日本の貸金業法の規制を受けてしまう。また、得た金利に対して税金を取られてしまう。
EU内の国に貸すときは、どこに貸しても付加価値税はかからない。
Q:借り手をどのように見つけてくるのか
A:SBIソーシャルレンディング渡部氏
借り手に対する営業担当者はいるが、現在のところ、当社の方から営業はほとんどしていない。
玄海インベストメントからの提案を受け、当社が選択することが多い。
借り手からの紹介もある。借り手同士の信頼関係があるので、信用できる。
SBIグループからの紹介もあるが、あまり良い案件がこない。20件中1件程度。
オーナーズブック岩野氏
不動産担保があれば通常は銀行が貸してくれる。
中小の不動産会社で、良い物件を持っているが銀行からはなかなか借りられない人を探す必要がある。
借り手の規模が大きくなると銀行から借りられるようになり、オーナーズブックを卒業するケースもある。
不動産の価値は積算価値ではなく収益性で評価する。自分たちの評価よりも高く売れることがほとんど。
クラウドクレジット杉山氏
融資先は自分たちで探すケースが多い。
カンファレンスなどで多くの会社と商談し、その中から絞っていく。条件や体制面、法規制などの面で実際に投資できるのはそのうちのごく一部。
Q:ソーシャルレンディングに投資したい需要は増えていると思うが、そうなると今後利回りは下がっていくのか。
A:SBIソーシャルレンディング渡部氏
投資家のニーズは確かに増えており、借り手を増やすことも課題だと考えている。
利回りが低下するというよりも、利回りのラインナップをそろえることが重要だと考えている。
当社のライバルは同業他社よりも銀行だと考えている。
身軽な点がソーシャルレンディングの利点。
銀行と肩を並べるような存在になっていきたい。
信用リスクが低いが、利回りの高い商品も出していく。
資金需要はあるが、内部リソースが不足しており、案件が出せていない。今後人員を拡大していきたい。
オーナーズブック岩野氏
昔に比べるとリスクは減っていると思う。
以前は利回りが高かったが、怪しい会社も多かった。
投資家のニーズにあった利回りに落ち着くのではないか。
銀行の利回りが低すぎることが問題であり、そこをカバーするのが我々の使命。
クラウドクレジット杉山氏
当社の借り手は海外であり、いくらでもいる。
Q:事業者の顧客層や平均投資額は
A:オーナーズブック岩野氏
当社の顧客は30~40代の男性が多い。平均投資額は20~30万円程度。
もっとシニア層が入ってくると規模が拡大するだろう。
Q:世界経済が悪化した場合にソーシャルレンディングはどうなる?
A:クラウドクレジット杉山氏
ここ数年株式は上がっている。
当社のファンドは株式との相関関係は低い。
株式・投資信託と両方持ってもらうと、長期的には安定しやすい。
ただ、カメルーンのファンドなどで損失を出してしまった。
Q:詳しい借り手の状況がわからないのに、なぜこれほどソーシャルレンディングが流行るのでしょうか。
A:SBIソーシャルレンディング渡部氏
借り手が開示される前はその通りだった。
開示された後も残っている会社はしっかりした会社だったということ。
事業者が信用されているということだと思う。
ただ、業界全体としても千数百億円程度なので、それほど大きな規模ではない。
今後もっと伸びる余地はある。
Q:投資の損益分布は
A:オーナーズブック岩野氏
当社はデフォルト・遅延は起きていないので、実績利回りとしては4~5%ほどとなる。
Q:すぐに満額になってしまい、なかなか投資できない
A:SBIソーシャルレンディング渡部氏
抽選の導入について問い合わせを受けることが多い。検討はしている。
ただ個人的には、流動性が低いので、抽選にして射幸心をあおるような形になってもよくないと思う。
一人当たり投資額の上限を設けることについては、システムの改修が必要となるし、借り手にとっては早く満額となったほうが良い。
Q:クラウドファンディングはあまり儲からないとのことだが、なぜ参入したのか
A:オーナーズブック岩野氏
不動産に投資し、リターンが得られるという体験を広く知ってほしい。
リーマンショックの時など、金融がクラッシュした。しかしその時でも個人の資金は元気で、お金を出せる人はいた。
そういうときでも個人のお金で物件が動けば、銀行なども動けるようになる。
不動産会社としては、金融機関に急に資金を絞られたときでも、別の資金調達手段を持っておきたい。
また、急ぎの案件でも臨機応変に動ければ、チャンスを逃さないという安心感もある。
Q:案件検討の際、言語・文化の壁をどのように超えているのか
A:クラウドクレジット杉山氏
基本的には英語でコミュニケーションできる会社であるということが融資の条件になっている。
ただ、中南米では英語を話せる人が非常に少ないので、スペイン語でやりとりしている。社内にもスペイン語の人材は何人かいる。
言葉が通じれば、それほど文化の違いは問題とはならない。
財務・ガバナンス・マネジメントといった点が重要な点では変わりない。
以上
次回は「FUEL代表取締役細澤氏インタビュー」の予定です。
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