ソーシャルレンディングの利回りは2018年以降低下傾向
- 2020/01/25
- 05:00
少し前になりますが、2018年2月にクラウドポートがのソーシャルレンディング業界レポートを公開しました。
↓
ソーシャルレンディング比較サービス「クラウドポート」。2017年ソーシャルレンディング業界レポート公開
このレポートによると、ソーシャルレンディング業界全体の平均利回りは、
2016年 8.1%
2017年 8.4%
と、上昇傾向にあるとのことでした。
しかし、2018年以降のソーシャルレンディング業界全体の平均利回りは、以下の通り低下傾向にあります。

<出展:ZUU Funding https://funding.zuuonline.com/statistics>
ZUU Fundingによると、2018年以降の平均利回りの推移は以下の通りです。
2018年2月時点:8.9%
2019年1月時点:7.4%
2020年1月時点:6.3%
直近2年間で2.6ポイントも低下しています。
また、2019年に募集されたファンドの利回り分布は以下の通りです。

<出展:ZUU Funding https://funding.zuuonline.com/statistics>
この分布より、2019年の募集ファンドの利回りは7%台が多く、8%以上のファンドはほどんど募集されていないことがわかります。
利回り低下の理由としては、高利回りを売りにしていたサービスが2018年以降軒並み停止してしまったことが挙げられます。
ラッキーバンク(平均利回り9.1%)→2018年、2019年に行政処分を受け、サービス停止
グリーンインフラレンディング(平均利回り12.3%)→2018年6月サービス停止
トラストレンディング(平均利回り10.5%)→2018年、2019年に行政処分を受け、サービス停止
ガイアファンディング(平均利回り9.7%)→2018年12月サービス停止
クラウドリース(平均利回り10.5%)→2019年2月サービス停止
キャッシュフローファイナンス(平均利回り10.0%)→2019年2月サービス停止
特にグリーンインフラレンディングは一時期ファンド募集を盛んに行っており、単月募集額では2位になったこともあったと記憶しています。
これらのサービスが2016年~2018年前半にかけて業界の平均利回りを引き上げていましたが、それらのサービス停止により平均利回りが下がったと考えられます。
高利回りを売りにしたサービスの多くが破綻したことを考えると、やはりそうしたビジネスモデルには無理があったと言わざるを得ないでしょう。
現在の平均利回りの方が適正水準だと言えそうです。
今後平均利回り水準はどのように推移するのでしょうか。
現在では、高利回りを特徴とするサービスは少なくなりました。
現在提供されているサービスの中で比較的高利回りなのはレンデックス(平均利回り8.9%)、クラウドクレジット(平均利回り8.9%)ですが、これらのサービスでも10%超といった超高利回りファンドはあまり見かけません。
また、2018年以降に開始したサービスは、Fundsをはじめとして、高利回りよりも安全性を前面に押し出したものがほとんどです。
そうしたことを考えると、今後また大きく利回り水準が上がることは当面なさそうです。
次回は「2019年12月 投資中ファンド一覧 」の予定です。
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