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J.LENDINGセミナーに参加しました

 J.LENDINGセミナーに参加しましたのでその様子をお伝えします。

実施日
2019年7月23日

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J.LENDINGの目指すもの


代表取締役社長 田邊 順一

LENDINGについての考え方
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当社はレンディングで儲けようとは考えていない。

当社の顧客は、100億円以上の金融資産を持っている人がメイン。
そうした資産家は、税金について非常に研究している。そうした人をサポートする。
その中から、新しいビジネスを作っていく。

不動産特定事業法などを利用し、長期的な収益が見込める資産(不動産など)に対して、リスクをとって投資していく。
(ただし現在当社では不動産特定事業法は取得していない)
例えば投資家に利益の80%をとってもらい、我々が20%とる、といったビジネスを行う。

私は90年に証券会社に入社した。
当時は6%ほどの利回りの公社債などがあったが、非常に人気があり、すぐに売り切れとなった。それが私の原体験。
現在ほとんど金利はゼロとなった。
また、発行会社の立場に立って資金調達も手掛けた。
当時MSCB(転換価額修正条項付転換社債)などを担当し、ほぼ絶対損をしない商品づくりができないか研究した。
「ほぼ絶対損をしない商品づくり」は存在するし、作ることはできる、というのが私の考え。
また、ジャルコに参画した当初は資金調達に苦労した経験もある。
これらの経験から、一定の収益を安定的に得る商品を作りたいという強い思いがある。

高齢者は失敗する時間がないので、安定した収益を求める。
証券会社で100万円の株を買って、3割下がったとする。それを取り戻すには、3割以上上がる必要がある。

ウォーレン・バフェットが手掛ける、バークシャーのポートフォリオ
(2010年末(リーマンショックの直後))
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紺色の部分が株式で、青の部分が優先株などで、水色の部分が債券。
バフェットは株で儲けているというイメージだが、実は株式と(優先株+社債)の比率はほぼ同じ。
株で儲けるのは神業だが、債券で儲けるのは簡単だし確実。
債券で7%の複利で10年程度運用すると倍近くになる。

ノンバンクの貸付残高
銀行にお金を預けるということは、すなわちお金を貸しているということ。
日本では、金融機関が金利を決めているということは非常に重要。
また、調達コストをだれが決めているかも重要。
当社では、利ザヤの80%を投資家に還元している。
我々はまだ格付けがないので、社債を発行できない。

J.LENDINGの位置づけ
安全性とは
緊急時には、お金よりも食べ物などのモノの方が価値がある。
現金は、他のものと交換できる状況で初めて価値がある。

現在当社の時価総額は160億円ほど。
私(田邊)は個人としてジャルコの株式を44%持っている。

お金を貸すうえで最も重要なことは、担保の有無よりも、泥棒に貸さない、ということ。信用できる人に貸すことが重要。
ただ、借り手にそういうつもりがなくとも、結果的に泥棒になってしまうこともある。
それを見極めるには時間がかかる。
10年以上の付き合いがある会社であれば、信用できる。
会ったばかりの人に対して貸すのは、レンディングとしては決してやらない。
お金が余ってくれば、そうしたところに貸したくなるかもしれないが、現状は資金が不足しているので、そうした状況ではない。



繰り返しになるが、当社は現在のところレンディングで儲けるつもりはない。
貸出の規模を拡大したいというのが目的。

SBIソーシャルレンディングのような規模で募集できれば、ある程度の貸し倒れが出るのはやむを得ないと思うが、当社の規模では、貸し倒れを出すということは決して避けなければならないと考えている。

基本的には、銀行に勝つ融資の仕方をしている。例えばトランシェという、一つの借り手に複数の金利で貸す方法がある。



J.LENDINGとは


営業部 佐々木 真理

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当社は2019年7月に金融商品2種取引業協会に加入した。

当社の最低投資金額は50万円
これまでは4%の利回りのファンドが多かった。


JALCOは不動産・貸金業を手掛けている。
本体の方で長年の実績のある借り手のみをLENDINGで募集している。

金融庁の方針転換を受け、今後は当社でも匿名化を解除する。
ただし、借り手情報は会員限定で開示する。

次回募集は9月を予定。



匿名化解除について


 営業部統括 岩見 哲也

あくまで借り手の同意を得た上ではあるが、借り手のB/S・P/L、事業内容、資金使途、事業計画を開示する。

これまで他社では資金使途が問題になるケースが多かった。
当社では、例えば建築資金であれば、本当に建築会社に払ったのかそのエビデンスを確認する。

担保不動産は外部査定を行い、査定額・所在地・所有者・掛け目などを開示する。

分配については、これまでは毎月分配だったが、ユーザーのニーズを踏まえて期日一括とする。

我々の借り手は、公開してもまったく問題ない会社である。
なぜ銀行からではなく当社から借りるかというと、短時間で借りたいため。
不動産を手掛ける会社では、例えば物件を購入するには10日間で資金を用意する必要がある、といったケースがある。
通常の金融機関ではその期間での融資は無理だが、当社では資金使途が明確になっていれば貸すことができる。
ただ、借り手を開示すると他の金融機関が当社に先駆けてその会社に貸そうとするというリスクもある。




質疑応答


Q:「案件は自己募集」というのはどういう意味か。

A:他社のソーシャルレンディングは、募集会社と貸金業者が別会社というケースがあるが、当社では、1社で両方を手掛けている。
資金使途が明確になり、全ての目が行き届いているというアドバンテージがある。

Q:これまでの分配実績は。返済遅延・貸し倒れの発生は。

A:発生していない。
これまでのファンドは7号以外はすべて償還済み。


Q:これまで募集が少なかったが、今後はもっと増やすのか。


A:今後はより積極的に募集していきたい。
これだけよい商品であれば、即日完売となってもおかしくないと考えている。
投資家にに周知してすぐに売り切れるようにしていきたい。
金額的には、今年度中に数10億円程度の残高としたい。商品の供給はあまり心配していない。
方針の転換のきっかけとなったのは匿名化解除。
匿名化は事故の要因になる、というのは以前から言い続けてきた。

将来的には借り手の格付けを付けたい。
不動産鑑定なども、複数の査定結果を出したい。

当面は、不動産担保付きのものしか扱う予定はない。
投資家の目に見えるものを担保とする。
ただ、もしかするとパチンコ資産を担保とすることはあるかもしれない。



Q:最低投資金額50万円なのはなぜか


A:システムにあまりお金をかけておらず、分配金の振込手数料も当社で負担しているので、あまり小さい金額だとコスト負担の方が多くなってしまう。
最低投資金額を引き下げるよりは、その分金利を高くしたほうがよいと考えている。



Q:借り手の説明の中で、ジャルコとして自己資金での融資を行っているかどうかは記載するのか


A:現在ファンドの説明には記載していない。
今後は検討したい。


Q:同じ借り手に対して自己資金での融資とレンディングでの融資を行うのは、利益相反になる可能性はないのか。貸し倒れが起きた場合、どちらの資金を優先して回収するのか。


A:通常は担保が別なので、そうした問題は起きにくいが、万一そうした事態が起きた場合はレンディングの分を優先的に回収したいと考えている。


Q:現在のジャルコの売上の中で、レンディングはどの程度を占めているのか。


A:現状ではごく一部にすぎない。システムのコストなどを考えると、レンディング事業としては現状ではまだ赤字。
今後、既存の貸付をレンディングに振り替えていきたい。
3割程度をレンディングにすることで、投資家のニーズにもこたえられる。
ただ、あまりレンディングの比率を高くしすぎるのも危険だと考えている。

Q:現在の投資家数は

A:現在の投資家数(実際に出資した人)は100人以下



以上

次回は「2019年6月 投資中ファンド一覧」の予定です。


アジア圏への投資
COOL


最先端技術企業へ投資する株式型クラウドファンディング
ユニコーン


上場企業・有名企業への投資
Funds


中古不動産の再生に投資



証券会社の手掛けるソーシャルレンディング




不動産・ホテルに投資
CREAL



証券会社の運営するソーシャルレンディング



鳥取から世界を救う!



公認会計士が運営するソーシャルレンディング
LENDEX



アジアの中心!沖縄発クラウドファンディング




不動産の目利きには自信あり! 銀座の不動産屋がソーシャルレンディングに参戦!
OwnersBook



狭い国内市場には興味なし! ソーシャルレンディングで世界を救う!






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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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