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ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2019年版)「クラウドバンク」

各サービス事業者の紹介および評価を掲載します。
今回はクラウドバンクです。

クラウドバンク

クラウドバンク


概要
サービス名クラウドバンク
運営会社日本クラウド証券株式会社
サービス開始時期2013年12月
貸出金額実績(2018年)214.0億円(シェア10.8%・3位)
平均利回り6.5%
主な投資対象各種事業者
貸倒率実績
(金額ベース・2019年4月時点・サービス開始以来累計)
0.0%
返済遅延率実績
(金額ベース・2019年4月時点)
0.0%
キャッチコピー(※)証券会社の手掛けるソーシャルレンディング
(※)キャッチコピーは私が勝手に考えたものです。



沿革


クラウドバンクは、AQUSHを運営するエクスチェンジコーポレーション社の元副社長である大前和徳氏が退職後、新たに立ち上げたサービスです。

当初のサービス提供会社は日本クラウド証券株式会社でした。
日本クラウド証券は、2013年に旧みどり証券に対して大前氏をはじめとする現経営陣がTOB(株式公開買い付け)を実施して買収し、社名を変更して誕生した会社です。
旧みどり証券はグリーンシートと呼ばれる未公開株式を扱っている証券会社でしたが、経営陣・社員とも買収後にほぼ入れ替わっており、実質的には新会社と言えます。

2013年12月に証券会社としては初めてのソーシャルレンディング「クラウドバンク」をサービス開始し、新興国マイクロファイナンスファンド・不動産担保型ローンファンド・中小企業支援型ローンファンドなどを次々とリリースし、順調なスタートを切りました。

しかし、2015年7月に金融当局より「分別管理を適切に行っていない」「顧客に対し必要な情報を適切に通知していない」といった指摘を受け、3ヶ月間の新規ファンド募集などの業務停止処分を受けました。
意図的に誤った情報を顧客に提供していたり、隠していた訳ではなかったのですが、旧みどり証券のシステムを改修して継続使用していたことが原因で、そうした指摘を受ける結果となりました。
業務停止期間中にシステム面・運営面の改善を行い、2015年11月から業務を再開しています。
2016年には、上記処分の責任を取る形で大前代表が辞任し、橋村 純氏に交代しました。

また、2018年には、米ドル建てで投資できるファンドをスタートしました。

2018年の貸出額は214億円・シェア10.8%と業界3位の規模です。
なお、2019年5月現在、貸倒れ・返済遅延は発生していません。

評価


私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。
2019年4月時点
評価項目評価基準クラウドバンク 
   根拠評価
利回り C
 平均利回りA:平均利回り9%以上
B:平均利回り7%以上
C:平均利回り7%未満
6.5%C
投資のしやすさ A
 年間募集額(2018年)(単位:億円)A:100億円以上
B:10億円以上
C:10億円未満
214.0 A
ファンドの安全性 A
 現時点での貸倒・返済遅延発生率
(募集総額に対するデフォルト額・返済遅延額の割合)
A:貸倒+返済遅延発生率1%未満
B:貸倒+返済遅延発生率3%未満
C:貸倒+返済遅延発生率3%以上
貸倒:0%
返済遅延:0%
A
 平均利回りA:平均利回り7%未満
B:平均利回り9%未満
C:平均利回り9%以上
6.5%A
サービス事業者自体の安全性 B
 金融取引事業者の種別A:第1種
B:第2種、不動産特定事業
C:その他
第1種A
 上場しているか、または上場企業・ベンチャーキャピタルからの出資を受けているA:上場企業もしくはその関連企業である。
B:上場企業・ベンチャーキャピタルからの出資を受けている
C:その他もしくは不明
金田 創氏が代表を務める法人などが出資者C
 金融当局からの行政処分などを受けていないかA:処分を受けていない
B:軽微な指摘
C:重大な指摘・行政処分
2015年にシステムの不備で業務停止処分
2017年に業務改善命令
B
運営力 A
 システム(わかりやすいか、不具合等がないか)A:わかりやすく不具合などがない
B:わかりにくい。
C:不具合が存在する。
わかりやすく不具合等もないA
 オペレーション(ミスや遅延がないか、要望・問い合わせに対する回答は適切・迅速か)A:問題なし
B:何らかの問題あり
C:重大な問題あり
問題なしA


次回は「ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2019年版)「LCレンディング」」の予定です。


最先端技術企業へ投資する株式型クラウドファンディング
ユニコーン


上場企業・有名企業への投資
Funds


中古不動産の再生に投資



証券会社の手掛けるソーシャルレンディング




不動産・ホテルに投資
CREAL



証券会社の運営するソーシャルレンディング



鳥取から世界を救う!



公認会計士が運営するソーシャルレンディング
LENDEX



アジアの中心!沖縄発クラウドファンディング




不動産の目利きには自信あり! 銀座の不動産屋がソーシャルレンディングに参戦!
OwnersBook



狭い国内市場には興味なし! ソーシャルレンディングで世界を救う!






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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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