maneoファミリーのサービスは、maneoを含めて全部で11社に上りますが、2018年から2019年にかけて行政処分・返済遅延などのために新規募集を中止する事業者が相次いでいます。
改めてmaneoファミリーの現状をまとめてみました。
maneoファミリー現状(2019年4月時点)
サービス | サービス開始時期 | 現状 | サービス中止時期 | 累計ファンド募集額 | 返済遅延中ファンド総額 | 返済遅延発生率 |
グリーンインフラレンディング | 2016年9月 | サービス停止 | 2018年6月 | ¥20,080,260,000 | ¥11,900,000,000 | 59.3% |
ガイアファンディング | 2015年10月 | サービス停止 | 2018年12月 | ¥9,327,200,000 | ¥4,165,120,000 | 44.7% |
クラウドリース | 2016年2月 | サービス停止 | 2019年2月 | ¥15,984,090,000 | ¥1,080,000,000 | 6.8% |
キャッシュフローファイナンス | 2017年2月 | サービス停止 | 2019年2月 | ¥3,776,570,000 | ¥571,440,395 | 15.1% |
アメリカンファンディング | 2016年7月 | サービス停止 | 2019年4月 | ¥2,605,080,000 | ¥107,560,000 | 4.1% |
maneo | 2008年10月 | サービス継続中 | - | ¥152,732,140,000 | ¥6,194,634,178 | 4.1% |
LCレンディング | 2015年7月 | サービス継続中 | - | ¥28,422,720,000 | ¥0 | 0.0% |
スマートレンド | 2016年4月 | サービス継続中 | - | ¥8,383,080,000 | ¥0 | 0.0% |
さくらソーシャルレンディング | 2016年12月 | サービス継続中 | - | ¥1,489,500,000 | ¥0 | 0.0% |
アップルバンク | 2017年4月 | サービス継続中 | - | ¥2,435,370,000 | ¥0 | 0.0% |
プレリートファンド | 2017年12月 | サービス継続中 | - | ¥2,557,590,000 | ¥0 | 0.0% |
(合計) | | | | ¥247,793,600,000 | ¥24,018,754,573 | 9.7% |
■全体
全11社のうち、
グリーンインフラレンディング・ガイアファンディング・クラウドリース・キャッシュフローファイナンス・アメリカンファンディングの5社が現在新規ファンド募集・新規会員募集などのサービスを停止しています。現在サービスを継続しているのは残りの6社だけです。
ファミリー全体としての累計ファンド募集額は約2478億円ですが、そのうち約240億円が現在返済遅延中となっており、
ファミリー全体としての返済遅延率は9.7%となります。
非常に高い水準であると言えます。■停止したサービス
グリーンインフラレンディングの返済遅延額はファミリーの中で最も多く、119億円に上ります。返済遅延発生率でも最も高く、59.3%です。
行政処分を受けて間もなく全ファンドが返済遅延の状態に陥りました。
maneoマーケット社とグリーンインフラレンディングおよびJCサービス社が対応にあたっていますが、現在でも投資家に対する分配の見込みは立っていません。
また、2018年6月にはサービス停止となりました。
ガイアファンディングの返済遅延額は約42億円で、返済遅延率は44.7%とこちらも非常に高い割合です。こちらもmaneoマーケット社とガイアファンディングが対応にあたっていますが、現在でも投資家に対する分配の見込みは立っていません。
また、2018年12月にはサービス停止となりました。
クラウドリースの返済遅延額は約11億円で、返済遅延率は6.8%です。サービスを中止するという明確なアナウンスはなかったと思いますが、2019年1月以降新規ファンドは募集されておらず、今後再開される見込みも非常に少ないと思われるため、実質的にはサービス停止状態と言えます。
キャッシュフローファイナンスの返済遅延額は5700万円で、返済遅延発生率は15.1%と高い水準です。こちらもサービスを中止するという明確なアナウンスはなかったと思いますが、2019年1月以降新規ファンドは募集されておらず、今後再開される見込みも非常に少ないと思われるため、実質的にはサービス停止状態と言えます。
アメリカンファンディングの返済遅延額は約1000万円で、返済遅延発生率は4.1%です。返済遅延の発生を受けて、2019年4月にサービスを停止することを発表しました。
■継続中のサービス
maneoでは、約62億円が返済遅延中となっており、返済遅延率としては4.1%です。行政処分を受けるまではほとんど返済遅延の発生はなかったのですが、行政処分を受けた後、融資基準が厳しくなり、借り手にとって借り換えがしにくくなったためか、相次いで返済遅延が発生しました。
返済遅延発生率は4.1%と決して低くはない水準ですが、現時点ではサービスを継続する意向のようです。
LCレンディング・スマートレンド・さくらソーシャルレンディング・アップルバンク・プレリートファンドにおいては、現時点では返済遅延はまだ発生しておらず、サービスも通常通り提供されています。
■総括
11サービス中5つがサービス停止と、maneoファミリーは厳しい状況に置かれています。
今後さらに他サービスでも返済遅延発生・サービス停止などが発生するか、また、maneo自体でもさらに返済遅延が発生するのかどうかが不透明な状況です。
2019年4月には、maneoマーケットの瀧本代表の退任が発表され、経営管理体制の強化が図られていますが、今後再び業績を回復できるかは、その成否にかかっています。
投資家からの信頼回復の道のりはまだ長いと言えるでしょう。
次回は
「借り手匿名化廃止から1ヶ月 各社の対応状況は?(1) 」の予定です。
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