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「クラウドファンディングってそうだったのか」セミナーに参加しました

SAMURAI証券とGA Technologie主催の「クラウドファンディングってそうだったのか」セミナーに参加しました。

実施日 2019年1月22日

第一部 クラウドファンディングの概況


SAMURAI証券 久保氏

1.クラウドファンディングとは
・Fundingは資金調達を意味する。資金調達を受ける側から始まった。
2010年台から始まった新しいサービス
金融業界においてはまだ成長の過渡期

・インターネットを活用することで、少額の資金による様々な分野への投資や支援が可能となった

■クラウドファンディングの種類

非投資型
 金銭的なリターンがない
 寄付型・購入型
  ふるさと納税・makuakeなど
投資型
 貸付型
 ファンド型
 株式型
 
2.投資型クラウドファンディングとは
 元本保全性:中程度
 収益性:中程度
 ミドルリスク・ミドルリターン
 バランスの良い保全性と収益性を期待できる
 
・貸付型(ソーシャルレンディング)
国内のクラウドファンディング業界で、資金調達額が90%以上を占める
資金が必要な企業に、運営会社を経由して投資家から集めた資金を貸し付ける。
貸付資金の金利を投資家が受け取る。

・ファンド型
商品開発やサービス展開などに伴う事業に対して資金を投資し、プロジェクトが設定した分配基準をもとに分配する

・株式型
ベンチャー企業などの未公開株式を購入する。
株式型クラウドファンディングは未上場の中小企業やベンチャー企業の株式を購入し、その株式を売却することで投資家が利益を得る。
投資資金は一人1社当たり年間50万円と上限が決まっている。

SAMURAIは第1種金融商品取引業者なので、貸付型・ファンド型・株式型すべて手掛けることができる。

・国内クラウドファンディングの規模
2016年⇒2017年度(1700億円)にかけて、倍以上の伸び
まだ成長の過渡期

2018年度トピック
Good
・不動産特定共同事業法を活用したサービスを中心に新規事業者の参入が相次ぐ。
・認知度は徐々に向上し、資金調達の新たな門戸として定着しつつある。

Bad
・不祥事や遅延発生・デフォルトが相次ぎ、事業者リスクの顕在化が目立った

3.SAMURAIとは
証券会社(第1種金融商品取引業者)

2018年度募集ファンド数:43本
2018年度累計応募金額:6.5億円
目標利回り5~10%
貸付型商品のデフォルト率:0%
償還済ファンド数:18本
最低投資額1万円~
運用期間1.5%~3年

パートナー
楽天LIFULL STAY 民泊運営
シンガポール企業

SAMURAIの強み
証券会社による運営

■1種と2種の違い

 第1種 第2種
資本金 5000万円以上 1000万円以上
純資産 5000万円以上 規制なし
自己資本木比率規制 あり なし
他に行う事業の規制 あり なし
主要株主に対する規制 あり なし

・親会社 SAMURAI&JPartners(ジャスダック上場)の100%子会社

・グループシナジーを活かした牽制機能
SAMURAI証券 金融商品取引業者としての案件審査
SAMURAI アセットファイナンス 貸金業者としての貸し出し審査
SAMURAI&JPartners 親会社(上場企業)の審査支援(コンプライアンスなど)
>高い回収確度を目指す

・投資家保護
契約上、「サービサーに貸付債権を売却する場合、債券価格簿価の80%未満で売却するには、出資者の金額ベースでの過半数の賛同が必要」とした。

・情報発信
メルマガ・ブログを通じて情報発信
各種キャンペーンを実施

第2部 GA Technologies


永嶋氏 元ITエンジニア

・GA technologies
設立2013年
社員約300名
事業内容 中古不動産売買・仲介
2018年7月 東証マザーズへ上場
全社員の38%がITエンジニア

・不動産トータルプラットフォーム Renosyの運営
投資、仲介、リノベーションをワンストップで展開

・2018年 クラウドファンディング開始
現在までに7ファンドを募集
不動産特定共同事業法を活用したサービス

全国初の完全オンライン完結型クラウドファンディングサービス
全てのファンドで約1000%超えの応募。抽選を実施した。
第1号、第2号(運用期間3ヶ月)については予定利率年利8%で分配済み

・Renosyクラウドファンディングの特徴
投資対象にイメージがわきやすい(不動産)
手数料が無料で余計な経費がかからない
運用期間が短めで価格変動リスクが小さい
>初心者でも大丈夫

・仕組み
集めたお金でワンルームマンションを購入
運用利益を投資家に分配(家賃収入・転売益)

・劣後出資
全体の70%を投資家が出資し、30%はGA Technologies(劣後出資者)が負担する
資産はまず優先出資者である投資家に分配された後、劣後出資者が残りの資産の分配を受ける
不動産価値が下落しても30%以内であれば、劣後出資者の分配資産が減少するだけで投資家に影響なし

・当社がリスクをとれる理由
株式投資⇒銘柄
不動産投資⇒物件
優良物件の選定に自信

投資先物件選定の取り組み
ビッグデータの活用
不動産はデータの宝庫
ただし、まだ紙文化なので、人間が優良物件を的確に選ぶのは難しい
当社は物件の仕入れにテクノロジーを活用
画像認識 マイソク(チラシ)を自動読み取り
AIで優良物件をスクリーニング
過去の取引事例から、スコアの高い物件を算出
エリアデータを可視化し判断材料に。人口・居住者の属性・空室率・平均家賃など

AI活用推進への取り組み
AI戦略室
共同研究・産学連携

第3部 パネルディスカッション


エレベート株式会社代表取締役 大前和徳氏
株式会社GA Technologies 富本耀月氏
SAMURAI証券株式会社 代表取締役社長 澤田聖陽氏

■自己紹介
澤田
6年ほどSAMURAI証券代表を務めている。

富本
大手石油元売り会社でM&Aや発電プラント運営に関わるSPCの立ち上げ、管理に従事
現職では経理・IR・金融系新規事業の立ち上げに携わる

大前
2009年からクラウドファンディング立ち上げに携わる。
現在は、新規クラウドファンディングプラットフォームの立ち上げのサポート、投資などを手掛ける。

■それぞれの強みを教えてください。
澤田
当社は第1種・第2種の金融商品取引業者認可を両方取得している。
いわゆる証券会社の看板を持っているのは強みと言える。
金融庁の規制もより厳しく受けている。
また、商品組成力には自信がある。
証券会社は元々他者の作ったものを売るという、ブローカー業務が中心。
現在はネット証券も出てきて、仲介の手数料は下がっている。
証券会社も、自分自身で金融商品を作れるようにならなくてはならないと考えている。

大前
上場会社のグループ企業であるということも、信用面でのポイントではないか。

富本
当社は金融商品取引業者ではなく、不動産特定共同事業者で、中古マンションに限ってやっている。
物件の仕入れ、賃貸、売却というプロセスを全て自社でできる。
売り出ししてから平均約3週間で売却し、月100件を売っている。
賃貸管理部門もあり、ノウハウもある。
お客様に利益を還元できるようなファンドを組成できる。
また、当社も上場しており、透明性は高い。

大前
互いの強みについてはどう考えるか

澤田
ここ5年ほど株式・不動産は追い風が吹いていたが、昨年くらいから向かい風になってきた。
GA Technologiesについては、そういう環境でも物件を売れる力があるのは強みだと思う。

富本
SAMURAI証券は不動産などの現物がなくてもファンドを組成できるのがうらやましい。
幅広い資格を持っており、面白い商品を出せる。将来性があると思う。

■ここだけ教えるエピソード
富本
不動産特定共同事業者の許可を取る際、始まったばかりだったので審査を担当する都庁側の担当者もよくわかっていなかった。
リリースした後から見解が変わってあわてて直したりすることもあった。
新しいサービスには苦労が付き物だと感じた。
また、ワールドビジネスサテライトに取り上げていただいたので、一気に会員が増えた。
そこまで増えるとは思っていなかったので、会員登録の仕方についての問い合わせ対応などが想定以上に大変だった。

澤田
3年ほど前からサービスをスタートしているが、その頃金商法の改正があった。
当社はすでに1種を持っていたので電子募集の許認可を取る必要がなかったが、その許認可を後から取ろうとすると大変だったと聞いた。
その意味ではラッキーだった。
診療報酬債券の問題以降、行政の規制が厳しくなり、昨年からソーシャルレンディング事業者でいろいろと問題が出てきてまた厳しくなっている。
いい加減な業者が減るので、ゲームのルールが厳しくなること自体はよいことだと思う。

■僕らだから言える、「こういう案件は気を付けろ」
澤田
「ローリスク・ミドルリターン」ということはあり得ないので、そういうことを言う事業者は信用できないと感じる。
リスクとリターンの関係はいつの時代も変わらない。
あと、極端に「安全・安心」を謳うのも怪しい。
当局から認可を得てやっている事業者でも、そういう事業者はある。
当局もそれほど人数がいるわけではないので、すべての業者に目が行き届いているわけではない。
投資家も業者を見る目を養ったほうが良い。
様々なリスクはあると思うが、理解できないものは買うべきではない。
大体、複雑な仕組みのものはインチキなものが多い。

富本
研究のために、個人的に他社に投資した。
不動産・バイオマスなど、審査・運営のノウハウがないにも関わらず、投資している事業者もあった。
いずれも簡単に利益が出る事業ではない。そういう事業者はやはり貸し倒れが起きたりしていた。
ノウハウのある事業者であることが重要だと感じる。

澤田
いわゆる情弱ビジネスが、証券業界にはまだまだある。
株の手数料も安くなっているが、日経平均に投資する商品などもある。
ああいう商品は、まず組成者・販売者が儲かり、最後に投資家が儲かるという、投資家にとって不利な商品である。
しかし、そうしたものが普通に売られている。

■今後の展望(技術・市場・顧客など)
富本
当社は現物不動産に限った商品を扱っているが、幅広いファンドを組成できるようにしていきたい。
それにより、都心部の中古区分マンションだけでなく、見ていて楽しめる案件にも手を広げられる。
動画・文書などによる情報発信・リスク説明もしていきたい。

澤田
クラウドファンディングは市場としては伸びているが、金融業界全体から見るとまだまだ小さい。
投信は200兆円ほどの市場がある。
クラウドファンディングは数千億円と、まだまだ小さい。
投信の1割を持ってくるだけでもまだまだ伸びる、将来性があるビジネスだと考えている。

大前
市場を拡大するための切り札は何か

澤田
証券会社は、もっと顧客の立場に立っていく必要がある。

富本
不動産については、業法の改正は大きい
開示するポイントは現在はあいまいな部分もある。
粗利、賃料設定が適切なのか、などは必ずしも開示されていない。
開示のルールが決まってくると、いい加減な事業者は淘汰されるのではないか

大前
現状は、良い案件が少ないのか、あるいは投資家の数が少ないのか、どちらなのか

澤田
良い商品が少ないと感じる。

富本
自信をもって出せる、という案件を提供しているが、そういう案件であれば金融機関からも借りられてしまう。
あえてなぜクラウドファンディングでやるのか、が問われる。
当社は不動産の現物を扱い続けているので、良い物件は一定数ある。
その中で、クラウドファンディングを手掛けることで、キャッシュフロー以外にプラスの効果が得られるかが課題だと考えている。

澤田
今回、GAと共同でセミナーをやったが、金商事業者・不動産特定共同事業者という垣根を越えて、商品を組成できるようにしていきたい。

質疑応答
Q:プロジェクトファンド立ち上げの際、資金が予定金額に到達しなかったら、どうなるのか
A:
富本
仮に募集金額に到達しない場合、2つ対応がある。
まず、当社で普通に買い取ることができる
また、手付金を放棄して購入しない、という手もある。

Q:GAの話を聞くと、ローリスクに聞こえるが、実際にはどうなのか
A:
富本
不動産自体、決してローリスクの事業ではない。
ただ、当社では、自分自身で物件を選び、一気通貫で事業を手掛けることで、ローリスクに近づけるよう努力をしている。

Q:FantasFundingでは、古い物件を購入してリノベーションしているので、高利回りを出せるのは理解できるが、中古を仲介するだけのRenosyでどうして8%の高利回りが出せるのか
A:
富本
理由は2つある。
まず、物件を仕入れる段階で、間取りや駅からの距離などを数値化して、AIに学習させ、賃料や売値がいくらになるかを算出し、そもそも割安なものを購入している。
また、売却後も継続して賃貸管理を請け負うことで利益を上げている。

Q:ソーシャルレンディング事業者が業界団体を作り、相互に監視するようなことはできないのか。
A:
澤田
ある程度の効果はあるかもしれないが、100%排除はできないと思う。
規制・監査・自主規制団体は一定の効果はあると思うが、最後は業者自体の意識の問題だと思う。

大前
悪いことをしていても儲かってしまうのであれば、やってしまうこともある。
当局がそれなりの対応を取ることで、これをやったらこれくらいの罰を受ける、ということが分かってくる。
そうすればある程度の自浄作用は働くのではないか。

Q:貸付型では具体的な借り手やプロジェクトの詳細が伏せられているが、投資家としてはどうやって判断したらよいのか
A:
澤田
当局から借り手匿名化の指導がされてきたので、そうなっている。
今後実名が開示できるようになるかもしれないが、そのほうが良いと思う。
名前を出さないにしても、必要な情報を伝えることはできると思う。
決算状況・不動産のスペックなど。
当社では、できる限りの情報開示をしている。

大前
全てが透明化されても、投資家にそれを目利きできるかどうかわからない。
そうなってもやはりソーシャルレンディング事業者の目利き力は重要となる。
目利き力・審査能力を開示することが重要。


以上


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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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