前回まで様々な観点から危険な事業者の見分け方について検証してきました。
今回は総括です。
前回まで、以下の6つの観点について検証しました。
・募集累計額
・平均利回り
・担保あり率
・資本金
・上場/非上場および出資者
・目的型/手段型
それぞれ、危険な事業者を判別する上で有効かどうかは以下の通りの結論となりました。
・募集累計額
⇒「募集累計額が多い事業者ほど安全」とは言えない
・平均利回り
⇒平均利回りが高いほど危険な事業者の割合は高い。
・担保あり率
⇒「担保あり率の高い事業者ほど安全」とは言えない
・資本金
⇒「資本金の多い事業者ほど安全」とは言えない
・上場/非上場および出資者
⇒「上場しているか、または上場企業・ベンチャーキャピタルからの出資を受けている事業者」は安全性が高いと言える。
・目的型/手段型
⇒「目的型/手段型」と安全性には関係がない。
したがって、現時点で危険な事業者の見分け方として有効と考えられるのは、以下の2つです。
・平均利回り
・上場/非上場および出資者具体的には、危険な事業者を避けるためには以下の投資方針が考えられます。
・平均利回り8%以上の事業者は避ける
・非上場で、かつ上場企業やベンチャーキャピタルが出資していない企業は避けるただし、これらの基準はあくまで過去の傾向から見たものなので、今後も有効かどうかはわかりません。
あくまでご参考とお考え下さい。
この2つの基準で各事業者を評価すると以下の通りとなります。
サービス | 平均利回り (※3) | 上場/非上場(※4) | 会社の主要な出資者 | 上場しているか、または上場企業・ベンチャーキャピタルからの出資を受けている | 安全と考えられる |
TATERU FUNIDING | 4.6% | 東証一部上場 | TATERU(上場) | 〇 | 〇 |
J.Lending | 4.6% | JASDAQ上場 | ジャルコ(上場) | 〇 | 〇 |
オーナーズブック | 4.8% | マザーズ上場 | ロードスターキャピタル(上場) | 〇 | 〇 |
プレリートファンド | 6.0% | 非上場 | ブルーメロンキャピタル株式会社(非上場) | | |
LCレンディング | 6.2% | JASDAQ上場 | ロジコム(上場) | 〇 | 〇 |
クラウドバンク | 6.4% | 非上場 | (未公開) | | |
maneo | 6.9% | 非上場 | GMOクリックホールディングス株式会社(上場)、株式会社VOYAGE VENTURESなど | 〇 | 〇 |
クラウドリアルティ | 7.0% | 非上場 | (未公開) | | |
さくらソーシャルレンディング | 7.1% | 非上場 | (未公開) | | |
Pocket Funding | 7.1% | 非上場 | 財全グループ(非上場) | | |
スマートレンド | 7.5% | 非上場 | (未公開) | | |
SAMURAI | 7.5% | 非上場 | (未公開) | | |
みんなのクレジット | 7.5% | 非上場 | (未公開) | | |
SBIソーシャルレンディング | 7.8% | 東証一部上場 | SBIホールディングス(上場) | 〇 | 〇 |
アップルバンク | 8.9% | 非上場 | 翔栄(非上場) | | |
レンデックス | 8.9% | 非上場 | (未公開) | | |
クラウドクレジット | 9.0% | 非上場 | 伊藤忠商事株式会社(上場)、マネックスベンチャーズ株式会社など | 〇 | |
ラッキーバンク | 9.1% | 非上場 | (未公開) | | |
アメリカンファンディング | 9.2% | 非上場 | (未公開) | | |
ガイアファンディング | 9.7% | 非上場 | (未公開) | | |
キャッシュフローファイナンス | 10.0% | 非上場 | (未公開) | | |
トラストレンディング | 10.5% | 非上場 | (未公開) | | |
クラウドリース | 10.5% | 非上場 | (未公開) | | |
グリーンインフラレンディング | 12.3% | 非上場 | JCサービス(非上場) | | |
全事業者平均 | 10.0% | | | | |
この基準で見ると、安全と考えられる事業者は以下の6社です。
・TATERU FUNIDING
・J.Lending
・オーナーズブック
・LCレンディング
・maneo
・SBIソーシャルレンディング
以上の結果を踏まえて、今後、投資方針を以下の通り見直したいと思います。
■投資方針
<事業者に関する基準>
(1)以下の基準を満たす事業者への投資額は500万円以内
・サービス開始から1年以上たっている
・システム・運営面で特に問題がない
・平均利回り8%未満
・上場している。または上場企業やベンチャーキャピタルが出資している。または第1種
・TATERU FUNIDING
・J.Lending
・オーナーズブック
・LCレンディング
・maneo
・SBIソーシャルレンディング
・クラウドバンク
・SAMURAI
(2)上記以外の事業者への投資額は50万円以内
<ファンド・融資先に関する基準>
1ファンド・1融資先に対する投資額は100万円以内
ただし、グループ会社への貸し付けは別会社であっても同一貸付先とみなす。
とりあえずこれでしばらく運用してみて、また問題があれば見直すこととします。
次回は
「2018年10~12月ソーシャルレンディング投資実績」の予定です。
鳥取から世界を救う!
上場企業・有名企業への投資

不動産・ホテルに投資

証券会社の運営するソーシャルレンディング

公認会計士が運営するソーシャルレンディング
中古不動産の再生に投資

アジアの中心!沖縄発クラウドファンディング


狭い国内市場には興味なし! ソーシャルレンディングで世界を救う!


証券会社の手掛けるソーシャルレンディング


日本初の株式型クラウドファンディング
にほんブログ村
金融・投資(全般) ブログランキングへ
- 関連記事
-