ハロー!RENOVATION担当者インタビュー(1)
- 2018/10/03
- 05:00

■インタビュー日時
2018年9月17日
―松島氏の経歴についてうかがいたい
私は元々ゼネコンに勤務していた。設計部門で学校などの設計を手掛けた。
その後転職し、コーポラティブハウスの企画・運営に携わった。
エンジョイワークス代表の福田とは、知人の建築家を通じて10年ほど前から知り合っていた。
私が暮らしている鎌倉でいろいろ面白いことを手掛けているということは聞いており、何度か企画を手伝ったりはしていた。
そんな中で、ハロー!RENOVATIONの構想を聞き、素晴らしいビジョンと感じて、2017年3月にエンジョイワークスに入社した。
―エンジョイワークスはこれまでどのような事業を行ってきたのか
創業は2007年で、10年以上にわたり、住まい、宿泊施設、カフェやコワーキングスペースなどの不動産仲介・建築設計・施設の運営を手掛け、街づくりをプロデュースするためのノウハウを培ってきた。
当社では様々な事業を手掛けているが、いずれも「みんなで一緒にまちづくりをする」というコンセプトに沿ってやっている。
実際に様々な事業を行なっているのは、みなさんから様々な事業の相談を受けることがあり、実体験としてみなさんに経験をお伝えしていくことが重要と考えているから。
行政や大企業が街づくり・開発を手掛けることが多いが、特に各地域においては、地域の人たちが自ら参加してできるようなボトムアップの取り組みも必要だと考えている。
例えば、当社が手掛ける新築住宅については、住まい手が自ら図面や模型を作って、それを一緒に作っていく、という家づくりをしている。家づくりがまちづくりをジブンゴト化するための最初のステップにもなると考えている。
最初は東京に拠点があったが、鎌倉・逗子・葉山エリアでまちづくりをするため、鎌倉市の由比ガ浜に移転した。
当時の由比ガ浜の商店街には空き店舗が多かったが、商店街のみなさんとの交流を深めていくなかで、空き物件をお借りすることができ、それぞれのオーナーさんの事情を取り込みながら、オフィスを拡張してきた。
現在は事務所等の拠点が7か所ある。
現在いくつかの施設を運営している。
例えば、「HOUSE YUIGAHAMA」という、半分がカフェで、半分はオフィスという施設を運用している。
HOUSE YUIGAHAMAは、家づくりを考えるきっかけの場として作った。
ここでは、サンセットミーティングと称し、地域のみなさんとまちづくり・場づくり・事業を考える様々なイベントを開催している。
「HOSTEL YUIGAHAMA」という宿泊施設の運営も手掛けている。
ミクスチャーというコンセプトで、施設づくりからいろんなクリエイターの方と一緒にプロエクトを進めたり、事業運営面では、地元の人と宿泊客が交流できるような仕掛けを用意するなどしている。
また、コワーキングスペース「Satellite YUIGAHAMA」も運営している。
東京から鎌倉に通勤してみようというコンセプト。
―ハロー!RENOVATIONサービス開始の経緯は
ハロー!RENOVATIONも、「みんなで一緒にまちづくりをする」という当社のビジョンに沿ったもの。
ハロー!RENOVATIONは、空き家でお困りの人(物件オーナー)、空き家をつかって事業をしたい人(プロジェクトリーダー)、その事業に投資・サポートする人(サポーター)をマッチングするまちづくりのプラットフォーム。多くの投資家・サポーターがいることが重要で、クラウドファンディングによるプロジェクトへの参加のほか、様々な参加の仕掛けを用意していくことで、投資家を含めて様々な人にまちづくりに「参加」してもらうのが特徴。
エンジョイワークスでこれまで行なってきたまちづくりの仕掛けを、WEBを通じて様々な地域の方との取り組みに発展させていく。
逗子のシェアアトリエもそうした経緯でできている。
以前「そんな物件ねーよ」を作る会議というイベントで、物件オーナーや利用者、投資家をマッチングしてアイデアを集めた。
そのときアイデアを出してくれた人や、投資家にもリノベーションに参加してもらった。
投資家・利用者などが一緒に作り上げていくという関係ができ、結果、事業を始める時には満室稼働を実現。今でもこの関係から高稼働率を維持している。
このような、「みんなで一緒にまちづくり」する取り組みを広げていきたい。
―現在の社員数は何名か
エンジョイワークスと物件の運営を手掛けるグッドネイバーズという別会社も含めて約35名。
物件の設計、営業、事業企画、システム開発、管理、コンプライアンスなどの部署に分かれ様々なバックグラウンドのスタッフで構成されている。
リノベーションは自社の建築士が手掛けており、1級建築士が4名、2級建築士が4名いる。
当社は設計事務所として新築住宅、リノベーションを手掛けている。
街づくりのサポーターとして設計のスキルは欠かせない。
―他のソーシャルレンディングと比べてハロー!RENOVATIONの特色は
ハロー!RENOVATIONは、投資に対する考え方が他サービスとはやや異なる。
「まちづくり参加型クラウドファンディング」と伝えているように、単に資金を募集するだけでなく、多くの人に積極的にプロジェクトに参加してもらうための仕掛けが非常に大事だと考えている。
そのため、一般的な投資家からすると、普通の投資型クラウドファンディングと比べると手間がかかるように感じられるかもしれない。
当社の目指すサービスでは、事業の中心となるリーダー・物件オーナー・投資家も含めたサポーターが非常に重要となってくる。
参加者は、掲載物件に関する利用法やコンテンツについてのアイデアをSNS上で投稿したり、課題・事業運営について考えるイベントに参加したりできる。
また、実際のリノベーション作業に参加することもできる。
そういうことを通じてまちづくりをジブンゴトにしてもらう。
また、投資した後も、実際にどういう運営が行われているか、どう使われているか、課題は何か、といったことについて、投資家にも議論に参加してもらう。
そのためにも、投資期間は短期ではなく長期としている。
一般的な購入型のクラウドファンディングでは、例えばリターンとして1泊の宿泊施設の利用券がもらえる、といった特典がよくあるが、それではせっかくの関係が短期的に終わってしまうかもしれない。
もっとまちづくりに長期的にかかわり、体験してほしい
実際にこれまで投資してもらった人へのヒヤリングによると、金銭やモノのリターンだけではなく、施設の運営や、どういう人が利用しているのか、どういうサービスが求められているのかを知りたい、積極的に運営に関わっていきたい、というニーズが多かった。
そういう人の中から、今後新たな事業を手掛けたいというリーダーが出てくるのではないか。
投資家に対して、想いとリターンのバランスが取れ、次の事業につながるような、持続可能なまちづくりの仕組みとして発展させていきたいと考えている。
次回へ続く
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