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「目的」としてのSL、「手段」としてのSL

事業者がソーシャルレンディングを手掛ける理由として大きく2つあります。

ひとつは、言うまでもなく貸し出しに伴う手数料もしくは利ざやで利益を得ることです。
手数料を投資家からとるか、借り手から取るか、といった違いはありますが、いずれにしてもこの場合、事業者にとってはソーシャルレンディング事業自体が目的だと言えます。
このタイプの事業者を「目的型」とします。
このタイプに該当するのはクラウドバンク、SBIソーシャルレンディング、クラウドクレジットなどです。

もう一つは、もともと関連会社が手掛ける何らかの事業があり、その資金調達のために事業者がソーシャルレンディングを運営しているというケースです。
この場合、ソーシャルレンディング自体は目的ではなく、あくまで本業のための資金調達の手段と言えます。
本業としては、不動産事業、エネルギー開発事業などがあります。
このタイプの事業者を「手段型」と呼ぶことにします。
このタイプに該当するのは、LCレンディング、オーナーズブック、アップルバンクなどです。

もちろんすべての事業者が完全にいずれかのタイプに分類できるわけではありません。
例えば、maneoは、以前はUBI株式会社の子会社であり、募集案件もUBI関連のものが多かったのですが、現在はUBIの子会社ではなくなっており、募集案件もUBI以外が中心と思われるので、もう目的型だと言えそうです。

全事業者を分類してみました。
分類はある程度独断によるものです。

「目的型」の事業者
事業者
クラウドバンク
maneo
SBIソーシャルレンディング
クラウドクレジット
ガイアファンディング
スマートレンド
キャッシュフローファイナンス
トラストレンディング
アメリカンファンディング
さくらソーシャルレンディング
クラウドリアルティ
レンデックス
J.Lending
Pocket Funding
SAMURAI
AQUSH
 「手段型」の事業者 
事業者主な貸出先
LCレンディングロジコムグループ
グリーンインフラ
レンディング
JCサービス
ラッキーバンクウィングトラスト
クラウドリースダーウィン
オーナーズブックロードスターキャピタル
アップルバンク翔栄
みんなのクレジットテイクオーバーホールディングス
TATERU FUNDINGTATERU
プレリートファンドブルーメロンキャピタル


「目的型」が16社、「手段型」が9社で、目的型の方がやや多いという結果になりました。

「目的型」と「手段型」のどちらがよいのか、というのは一概には言えません。
ただ、それぞれの特徴として以下の点が挙げられます。

「目的型」の特徴
・借り手が幅広いため、投資家にとって分散投資がしやすい。

・借り手に対する審査が客観的・厳格に行われると期待できる。

・会社として安定的に利益を上げるにはある程度の貸出規模が必要となるため、その規模に達するには数年程度の時間がかかる。


「手段型」の特徴
・ソーシャルレンディング事業自体で利益をあげる必要がないため、手数料や利ザヤをほとんどゼロにし、その分募集利回りを高くすることも可能

・実質的に借り手が1社、というケースが多く、投資家にとって分散投資がしにくい。
 その1社が返済不能になった場合、事業者自体が破綻してしまうこともあり得る。

・借り手が関連会社であるため、審査やモニタリングが甘くなりがちである。


2017年以降大規模な返済遅延やデフォルトを起こしたみんなのクレジット、ラッキーバンク、グリーンインフラレンディングはいずれも「手段型」でした。
手段型への投資の際にはより注意が必要となるということは言えそうです。

また、みんなのクレジットとラッキーバンクは、実際には「手段型」であったにも関わらず、投資家に対してはその事実を隠し、「目的型」であるかのように表示していました。
そのことは金融当局からも問題として指摘されています。

次回はソーシャルレンディング業界地図(2017年版)の予定です。



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コメント

No title

とてもわかりやすい記事をありがとうございます。ただ, 2つのタイプの呼び名を 「クラウドバンクタイプ」,「LCレンディングタイプ」 と具体的な業者名で表しているのは問題があるかと思います。特に, 後者のタイプは色々問題を起こしていることも触れられている以上, LCレンディングにネガティブな印象を与えてしまっている事は否めないと思います。

Re: No title

コメントありがとうございます。

確かにご指摘のような懸念はありますね。
タイプ1、タイプ2とすることも考えたのですが、ややわかりにくいかと考えてこの名称としました。
何か適切な名称があればよいのですが

No title

LCレンディングタイプという名前は良くないと思います(クラウドバンクタイプも)。
適切な名称を考えてからアップし直すべきでは。

No title

それぞれの名前ですが、記事タイトルにもあるように「目的型」と「手段型」で良いのではないでしょうか?
その方がソーシャルレンディングが事業者にとって「目的」なのか「手段」なのかわかりやすいです。

クラウドリースは「手段型」ではなく「目的型」ではないでしょうか?
https://superflow.jp/cloudlease-movie01/
この動画にもあるように、貸付先の事業者Mはクラウドキャピタル、事業者Fはクラウドファンドでクラウドリースの完全子会社です。
その先の貸付も複数あり、ダーウィンではないと思います。

「手段型」は事業者の見極めがより重要になってきますね。
「目的型」に分類されている業者も本当に「目的型」なのか。実は「隠れ手段型」の業者もいるかもしれません。

Re: No title

ほのかさん
こんにちは

コメントありがとうございます

目的型、手段型という名称はよいですね
使用させていただきます。

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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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