2018/7/18 グリーンインフラレンディング投資家向け説明会(maneoマーケット社主催)に参加しました。
■説明者:maneoマーケット 代表 瀧本憲治氏
■司会:鈴木氏
■出席者:約30名 ほぼ満席
(録音・録画禁止)
■時間:
19:00~20:30
■ホワイトボード上の図

■瀧本氏による説明
・この度はグリーンインフラレンディングにおける投資家に多大なるご迷惑・ご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。
maneoその他の投資家にもご心配をおかけして申し訳ございません。
サイトでも報告いたしましたが、改めて口頭でも説明させていただきたい。
本日の他2回説明会を予定している。内容は同様。
実態と異なる管理があったと認定された。
ファンド資金を、maneoマーケット社より募集
甲社において、全ての資金を一つの口座で管理していたり、異なる事業へ支出している事例が多数認められた。
また、Web表示が実態と異なる
maneoマーケットでは甲社における資金管理の実態や資金の使途までは把握していなかった。
そのため、行政処分を受けた
・責任の所在を明確にし、再発防止策を策定する。
業務運営体制の再構築
全ての顧客を対象として説明を実施する。
投資者間の公平性に配慮し、投資家保護を行う。
ファンド募集について、事業の実在性などは確認していたが、本当に資金がサイトに記載された内容通りの使途に使われているかまでは確認していなかった。
ファンドに対するモニタリングの強化・業務運営体制の抜本的な改善に全社を挙げて取り組む。
心よりお詫び申し上げます。
元金・分配金の返済原資について、他のファンドの資金が充てられていないことを確認する必要があると判断した。
そのため、maneoマーケットとグリーンインフラレンディングで協議の上、投資家への分配を当面の間留保することとした。
現在確認を実施している。
事業は前倒しで売却する。
●事前にメールにていただいた投資家からの質問に対する回答
Q:今後の返済計画の見通し、およびJCサービスの経営状態、各ファンドの進行状況
繋ぎ資金、いわゆるリファイナンスが必要な場合などマネオマーケットとしてどう考えているかを、できる限り具体的に教えていただきたいです。
A:グリーンインフラレンディングおよび甲社に対する確認を実施中。
経営状態に対する資料をとりまとめている。
つなぎ資金・リファイナンスについて、maneoマーケットとしては協力できない。
Q:現時点で何を売却できて何が売却できないのか、そしてそれがなぜ売却できないのかを教えてください。
使途不明金2億5000万円のうち5000万は細野豪志に渡ったが、それ以外はどこに回ったのか教えてください。そして、その2億5000万の原資はどの案件からだったのか教えてください。
匿名組合契約の中で免責事項を見ましたが、虚偽による契約の場合取り消すことができるので、虚偽のあった案件については契約解除ができるものである。契約解除をなぜ促さないのですか?
A:バイオマス・太陽光施設を前倒しで売却すると聞いている。詳細については確認中。
使途不明金の原資は自己資金と聞いている。
おっしゃているのは免責事項27条と思われるが、この契約は投資家とmaneoマーケット社の間のものであり、借り手との間のものではない。
Q:2018年7月11日の償還及び分配金に関して、返済原資の確認を要するまで留保、法務局へ供託とありましたが、いつまで留保するのでしょうか。
A:現在当社が返済原資について確認中。公平性の観点から問題ないと判断できるまで留保せざるを得ない。
Q:2018年8月11日以降の償還及び分配金に関しては、どのような扱いになっているのでしょうか。
A:8月分も7月分と同様、公平性の確認ができるまで留保する
Q:すべての原資の確認をするまでに、どのくらいの期間を要するのでしょうか。
A:どのくらいの期間を要するかは不明。
Q:GIL社ならびにJCサービス社は、今後資金を返済できる見通しはあるのでしょうか。
A:甲社にて現在返済計画に関する資料を取りまとめていると聞いている。
Q:見通しがある場合、どのような方法や手段なのでしょうか。
A:詳細は確認中
Q:グリーンインフラレンディングのファンド募集が止まっていることにより、リファイナンスなどができず、貸付先の経営が悪化し、元本が戻らなくなることが心配です。ファンドの募集再開は行われないのでしょうか。
A:ファンドの募集再開は現在のところ行う予定はない
Q:マネオマーケット社が今回の問題を把握したのはいつなのでしょうか。
A:目的外使用を把握し、すぐにファンドの募集を停止した。
・グリーンインフラレンディング・JCサービスによる発表「ファンド資金の返済について」に、返済金について「maneoマーケット社に受領していただけませんでした」とあるが、当社は資金を受領する立場にはないので、この指摘は当たらない。
■質疑応答
Q:これまでもmaneoマーケット主催の説明会に参加した。
このようなことが起こり非常にがっかりしている。
自動車ローンでも、目的外に使用したことが分かればすぐに返済しなければならない。
maneoマーケットではそういう条項はないのか。
A:今回、Aプロジェクト向けの資金として募集されたものが、時系列でみると、BやCプロジェクトにも使われていたと判断した。
目的外使用が判明してからは、返済を迫ることはしていないが、新規ファンドの募集は停止している。
返済については自信があると聞いている。
契約条項があったとしても、差し押さえ・競売などを行うことは、投資家のために有効かどうかは検討が必要。
Q:maneoマーケットとGIL・JCサービスの間で、「当社は資金を受領する立場にはない」といった言葉の行き違いのようなことが多い。
投資家としては不毛に思える。
3者間で話し合って意見の齟齬がないようにしてから情報発信すべき。
A:私どもとしてもそうしたいが、各社の立場があり、そうできない。
投資家の資金を早期に返還するという目的は一致している。
Q:本日の説明会にGILが出てきていないのはなぜか。
A:今回GIL・甲社に対しても同席を求めたが、同席が得られなかった。
Q:関東財務局からの認定事項に、maneoマーケットは義務を怠って虚偽のファンドを募集していたとある。
それに対する責任はどう考えるか。
A:虚偽という表現については、何とかできないかと当局にもいった。
当社の義務は、営業者における分別管理確認などと認識していた。
しかし、今回の指摘では、甲社における資金使途までも確認する必要がある、とのことだった。
そういう認識は当社としてはなく、申し訳ないと思っている。
Q:maneoに1000万、GILに900万円の投資をしている。
GILがmaneoに7億円を返したのに、受領せず、法務局に供託したのはなぜか。
すぐに返してほしい。
グリーンインフラレンディングはもともと怪しいと思っていたので、期限の短いものを中心に投資していた。
長い期間の投資をしていたのはその投資家の自己責任なので、期限の短い投資家が優先的に返済を受ける権利があるはず。
A:甲社の運転資金として募集していたのであればその通りだが、運転資金ではない。
プロジェクトの資金として募集していた。
資金が他のプロジェクトに行っていたのが問題。
Q:GILに対しては、担保もはっきりしないので投資を控えていたが、他人がばんばん投資していたので投資を始めた。
プロジェクトごとに原資を確認するというのは無理ではないか。
A:7月11日に償還予定だったプロジェクトは、スリランカの水力発電とバイオマスの2つだが、それらの施設はまだ売却したわけではないので、他の原資であることは明らか。
Q:法務局に供託されているものを他の債権者がとっていくことはないのか。
A:他の債権者は限定的なので、その可能性は少ない。
Q:投資家の公平性というのはどういうことか。全員損するということか。
原資とはどういうことか。施設を売却できればそれを返すということではないのか。
A:例えばスリランカの水力発電は別法人なのでわかりやすいが、その売却により資金が得られたことが確認できれば返済できる可能性はある。
当社は分配金を受け取る立場ではない。GILが投資家に対して分配する立場である。
当社が、原資の確認ができるまで分配は待つように要請した。
Q:遅延損害金の20%の支払いはされないのか
A:遅延損害金の取り扱いについては、全額の償還があった後の話だと考えている。
Q:損失の総合計金額はいくらか。ユーザーの数は。
A:7月11日の償還分を除いて、総合計額は約127億円。
ユーザー数は、5000人超。ほとんどが個人で、法人は60から70程度。
Q:6月4日に初めて目的外使用がわかったとのことだが、関係者はなぜ怪しいと思わなかったのか。
A:私自身もタイに同行し、事業実態があったことは把握している。
検査の指摘も、事業実態がないということではない。あくまで資金が別のプロジェクトに使用されていたということ。
当局との認識があわなかった。
政治家に資金が行ったということはなく、あくまで事業に使用していた。
Q:事業実態があったとしても、担保に対して過剰な融資を募っていたことはないのか
メガソーラーのプロジェクト事業の実体よりも多くの金額を集めようとしていたことはわからなかったのか。
A:関係会社では、融資金額は、投資しているプロジェクト価値の80%までとしていた。
Q:関係会社とはエスクローファイナンスのことだが、そこが今回の説明に出てこないのはなぜか。
A:関係会社にも説明会への出席を要請したが、出られないという回答であった。
Q:蓄電池に使用された資金について環境庁より返還命令が出たとのことだが。
A:蓄電池については、私も現地に行ったことがある。
厳重に管理されているのを見た。
JCサービスとしてはいろいろ言うべきことはあるとのことだが、当社としてコメントする立場にはない。
Q:「期限の利益の喪失」のステータスとなっている案件は、売却された時点ですぐに全額返済するのか。それとも期限の来ている分だけ返済するのか。
A;前倒しで売却活動をしていて、引き合いもあると聞いている。
時期・金額はわからない。
特定のプロジェクトの売却資金だと確認できれば、その分は償還ができると考えている。
Q:甲社とmaneoマーケットとの間で定例的に情報のやりとりはしているのか。
A:1週間に1回程度顔を合わせて話をしている。甲社の社長も出ている。
進展はしているという認識。
Q:JCサービスの資金繰りについては大丈夫なのか。
A:それについてはわからない。確認中。
Q:JCサービスへの資金面でのサポートをする予定はあるのか
A:新たなファンドを募集するといった資金面でのサポートは一切できない。
買い手を紹介したりという営業面でのサポートはしている。
Q:開発途上のものを売却すると、価値が低い状態で売ることになってしまうのでは。
完成させてから売却したほうがよいのではないか。
A:今開発しているバイオマス施設を完成させるには、1000億円以上の資金が必要となる。
それは現実的ではない。
もともとそれをやろうとしていたわけではない。
その権利や港などをセットとして大手のファンドに売却するというビジネスモデル。
その途中で止まってしまった。
途中でも手掛ける業者はあるようなので、そこに売却はできる可能性はある。
Q:JCサービスの資金繰りはわからない、という他人事のような発言が多い。
行政処分を受けたのはmaneoマーケット社であり、虚偽の募集を行ったという指摘。
もし返済がされなかったら、保証してもらえるのか。
A:仮定の話は現時点では控えさせていただく。
Q:国によって法令違反があったと認定された。
法的な義務があるはず。
投資家に対して、最悪の場合に我々が保証するというスタンスを示してほしい。
A:一刻も早く皆様に資金がかえるよう努力するというにとどめたい。
Q:責任の所在についてはどう考えるのか。
maneoマーケットとして、十分な監督ができておらず、虚偽の募集をしてしまったのは事実。
A:補填に関してはコメントを差し控えたい。
Q:maneo本体は大丈夫なのか。
A:GILとは会社としては別なので、問題はない。
maneoは処分対象にもなっていない。
Q:JCサービスは売却までに資金繰りができなくなり、倒産した場合、投資家の資金が毀損するのが一番怖い。
maneoマーケットに対して、訴訟合戦になる。
今後前向きな行動をしなければならないのでは。
maneoに代わってJCサービスにつなぎ融資をするような業者を見つけるような努力をしているのか。
A:やっていない。それを行うことにより投資家の資金が毀損する可能性もある。
プロの業者により、今担保になっていないものをすべて担保に取られるかも知れない。
甲社としてもそうした業者は知っているはず。
7月分が全額返済されたことは個人的にすごいと思った。
Q:今まで売れなかったからリファイナンスされていたと思うが、それを売れるのか。
A:途中でも売却する
Q:JCサービスの社長はこれまで2回倒産をしている。今回は大丈夫なのか。担保は全て確認したのか
A:司法書士が入って確認した。
Q:担保自身が偽りだった場合はどうなるのか
A:偽りのものはないはず。
Q:JCサービスが計画倒産を考えていたら、どうするのか
A:甲社の人たちはそうした人たちではない。
もしそうした人たちであれば、もっと虚偽の内容があるはず。
Q:すぐに返済計画を出してほしい。
A:一刻も早く出すようにする。
Q:みんなのクレジットのように、債権をサービサーに売却されることが怖い。
その可能性はないのか。
A:現在そうした考えはない。
Q:債権譲渡するかしないかを決めるのはだれか。
A:関係会社が決める権利がある。
関係会社だが、JCサービスからの独自性はある。
ただ、関係会社はmaneoマーケットの意見も必ず聞くはず。
Q:これまで、GILには毎月何億円もの資金が入っていたのに、急にとまったら資金がショートするのではないか。
A:そうならないように売却をすすめていると聞いている。
Q:メガソーラーファンドの案件2(5万円)だけ元本を返すのはなぜか
A:案件2は甲社向けの貸付ではなかったため。
Q:JCサービスはJC証券を持っているはずだが、JC証券として資金を集めることはできないのか
A:法律的には可能かもしれないが、監督官庁が許可しないと思う。
Q:供託金について、他の債権者が差し押さえる可能性はないのか。例えば工事会社など。
供託金をいつまでも貯めるのは賢い選択ではないのでは。
A:供託金は、GILの所有物なので、JCサービスの債権者がいきなり子会社の所有物に手を付けることはできないはず。
もしそういう兆候があったら、それに備えた対応を取るべきだと考えている。
Q:JCサービスは供託に同意していないのでは
A:3社で協議の結果供託することに決めた。
Q:JCサービスがサイト上で、maneoが受け取りを拒否した、と主張しているのはなぜか。
A:maneoマーケットが、スリランカ水力発電とバイオマスを売却した資金ではないのであれば、どこから来た資金なのか、それを教えてほしいといっている状況。
別のファンドの資金を充てたりしていないか確認が必要。
Q:どうなったら返ってくるのか。
A:対象ファンドの売却した資金だと確認できるか、あるいは127億円全額が返ってくれば返済可能となる。
Q:maneoとしてGILの支援をする方法はないのか
社長を変えるとか、中に入るといった協力体制はできないのか。
A:そういうアイデアもあると思う。
免許に抵触しない内容であればぜひやりたい。
Q:今前に座っている2名はどういう立場か
A:この2人は当社の弁護士で、アドバイスをいただいている。
Q:maneoマーケットの株主である企業とはどういう話をしているのか。
A:証券会社系のVCもあり、今回の指摘に対しては、不謹慎ではあるが、改善命令ね、という感じのところもある。
しっかり受け止めて、改善するように、というところもある。
Q:業務改善命令の中で、8月13日までに進捗状況、対応結果について報告すること、とあるが、その内容はサイト上で公開されるのか。
A:当社としても内容も全部伝えたいが、公開できないことも多く、申し訳ない。
許可が出れば伝えたい。
すべて公開できない状態であり、申し訳ない。
いつか全て公開したい。
メッセージが発信できない状況というのは初めて経験した。
例えば、私の口からは、甲社・関係会社としか言えない。申し訳ない。
私が顔を見せて謝るのが趣旨。
ほとんど新しい情報を出せなかったのは申し訳なかった。
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