環境省がJCサービスに約3億円の補助金返還命令を出しました
- 2018/07/18
- 05:00
一部の借手からの利息の支払がなされないことに伴う分配不能のお知らせ
<以下引用>
弊社がお客様から出資をしていただいた資金を融資することで運用をしているファンドのうち、下記のファンドの一部の借手から、2018年7月2日を期日とする利息の支払がなされておりません。
SBISL不動産バイヤーズローンファンド16号
SBISL不動産バイヤーズローンファンド17号
SBISL不動産バイヤーズローンファンド18号
SBISL不動産バイヤーズローンファンド19号
SBISL不動産バイヤーズローンファンド20号
SBISL不動産バイヤーズローンファンド21号
SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号
上記のファンドでは、毎月8日から翌月7日までを分配金の計算期間とし、計算期間の終了日である7日までに利息の支払があった場合には、同月15日(同日が営業日でない場合にはその翌営業日)に分配することとなっていますが、2018年7月2日を期日とする利息の支払がなされていないことから、7月17日の分配日においては、一部の分配ができないこととなります。
今回の利息の支払がなされなかったことに伴い、弊社は現在、貸付債権の一括回収をはかるべく、担保不動産の競売手続等を進めることを検討しております。担保不動産はすべて東京都内に所在しており、弊社が第一順位の抵当権を設定しております。どの程度回収ができるかは担保不動産の価値等によることになりますが、回収に向けて鋭意努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
「SBISL不動産バイヤーズローンファンド」は、不動産の売買等を行う事業者向けの貸付事業で運用するファンドで、転売用不動産に抵当権が設定されているのが特徴です。各ファンドについて、担保余力評価総額に対する融資割合は、原則として80%未満とのことです。
2013年から募集されていますが、常時募集されているわけではなく、年に数回程度募集されています。
2018年7月時点で24号まで募集されていますが、このうち7ファンドにおいて遅延が発生しました。
支払いが遅延しているのは同一の借り手と思われます。
SBISL不動産バイヤーズローンファンドのこれまでの募集総額96億円に対して、約13億円が遅延となっているので、遅延発生率は14%になります。

SBIソーシャルレンディングの提供するファンドの中では、これまで「SBISlフリーローンファンド」「SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド」では返済遅延やデフォルトが発生したことがありましたが、「SBISL不動産バイヤーズローンファンド」で返済遅延が発生したのは初めてです。
「貸付債権の一括回収をはかるべく、担保不動産の競売手続等を進めることを検討しております。
担保不動産はすべて東京都内に所在しており、弊社が第一順位の抵当権を設定しております。」
とのことです。
「第一順位の抵当権」「LTV80%未満」というのがいずれも事実で、かつ不動産評価が正しければ、不動産を処分すればお金は返ってくるものと思われますが、どうなるでしょうか。
みんなのクレジットの例でも、不動産の競売には1年程度時間がかかっているので、すぐには返ってこないかもしれません。
ちなみに私はたまたま上記ファンドには投資していませんでした。
貸付を行っている以上、返済遅延が発生すること自体はある程度やむを得ないと思います。
ただ、以前からも指摘していることですが、SBIの募集ファンドでは借り手が識別できるようになっておらず、今回のように複数のファンドで同一の借り手が含まれていても、それが募集時点では投資家にわからないという問題点があります。
結果として、投資家にとっては分散投資ができないことになります。
SBIソーシャルレンディングは、今回の件を機にぜひ借り手の識別ができるように表示方法を改善してほしいと思います。
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クラウドバンクが「円⇔米ドルの両替サービス」を開始しました。
クラウドバンクの「円⇔米ドルの両替サービス」について
クラウドバンクは米ドルによる募集・運用ファンドのリリースを予定していますが、それに先立ち、「円⇔米ドルの両替サービス」を開始しました。
マイページ内にて「円⇔米ドル」の両替か可能となりました。
両替の条件は以下の通りです。

両替時における価格差(スプレッド)は0.6円とのことです。
クラウドバンクはFX大手のセントラル短資と業務提携しており、両替はセントラル短資が行います。
セントラル短資での米ドルのスプレッドは現在1ドルあたり0.003円なのですが、それよりもだいぶスプレッドが大きくなっています。
短期で投資して円⇒ドル⇒円に戻すと、スプレッドで若干損するので効率が悪そうです。
また、なぜか米ドルを口座に入金することはできないそうです。
米ドル建てのファンドへの投資をする場合は、口座に日本円で入金し、米ドルへ両替しないとならないそうです。
若干使い勝手が悪いように思います。
ただ、出金時は米ドルのまま出金できるとのことです。
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環境省が、グリーンインフラレンディングの親会社で借り手であるJCサービスに約3億円の補助金返還命令を出しました。
「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等モデル事業」における補助金返還命令について
<以下引用>
(株)JCサービスは、平成24年度に「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等モデル事業」(平成24年度補正事業)に採択され、鹿児島県徳之島町において、太陽光発電システムに鉛蓄電池を増設する事業を実施していましたが、今般、当該蓄電池が稼働しておらず利用されていないこと、本補助事業により取得した蓄電池の一部が屋外に放置されるなど不適切に管理されていること等が確認されました。
このため、本日、本補助事業の交付決定を取り消し、(株)JCサービスに対し、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(昭和30年法律第179号)に基づき、補助金の返還命令を行いました。
JCサービスは、平成25年に「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等モデル事業」に採択され、環境庁より2億9700万円の補助金の交付を受けていました。
しかし、その補助金で取得した蓄電池の一部が屋外に放置されるなど不適切に管理されていること等が確認され、その補助金全額と、さらに加算金としておよそ1億3700万円の支払いが命じられました。
計約4億3000万円です。
本件について、今のところJCサービス側からの発表はありません。
この話だけ聞くと、JCサービスは何をやっているのか、という感想を抱かざるをえません。
実際に蓄電池を購入はしていたわけですから、補助金をだまし取る意図はなかったものと思われます。
しかしなぜ購入した蓄電池を利用しなかったのかそもそもよくわかりません。
何か事情があったとしても、それを屋外に放置するというのは不可解です。単に管理がずさんだったということなのでしょうか。
だとしても、環境庁が検査に来ることがわかっていれば、その時だけでも屋内に移動するなどできなかったのか、非常に不思議です。完全な抜き打ち検査だったのでしょうか。環境庁がそこまでやるのかよくわかりませんが。
それとも、屋外に放置していることが特に問題になるとは思っていなかったということなのでしょうか。
JCサービス代表の中久保氏は元公務員で、社内にも元官公庁のメンバーが多いので、そのあたりの感覚がそれほどずれているとは考えにくいのですが。
いずれにしても、JCサービスはただでさえグリーンインフラレンディングがサービス停止となり厳しい状況なのに泣きっ面にハチというところです。
4億3000万円は少ない金額とは言えません。
今後のグリーンインフラレンディングの返済に悪影響を与えることは間違いないでしょう。
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