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LCレンディングにインタビューしました

また新たな融資型クラウドファンディングサービスが登場しました。
「LCレンディング」です。

http://www.lclending.co.jp/

LCレンディングには、maneo代表取締役社長の瀧本氏も取締役として参画されています。

今回も会社にお邪魔し、代表者および会社の皆様にインタビューさせていただきました。


LCレンディング写真1

左から
maneo株式会社代表取締役社長 瀧本憲治氏(株式会社LCレンディング取締役)
株式会社LCパートナーズ代表取締役社長 小山努氏(株式会社LCレンディング取締役)
株式会社LCレンディング 中山大輔氏(株式会社LCレンディング営業統括部マネージャー)
株式会社LCレンディング代表取締役社長 山中健司氏
株式会社LCパートナーズ取締役 小川喜之氏(株式会社LCレンディング取締役)

―ロジコム、LCパートナーズ、LCレンディングの3社の関係は
ロジコムは不動産業を手掛ける親会社であり、ジャスダックの上場企業である。

LCパートナーズは、ロジコムの100%子会社で、アセットマネジメント(不動産運用)を手掛ける。
現在までに主に機関投資家向けの私募ファンドを200億円弱運用している。

同じくLCレンディングもロジコムの100%子会社で、LCパートナーズが作るSPC(特別目的会社)向けに貸出を行う想定。

―LCレンディング設立の経緯は
ロジコム、LCパートナーズでは、不動産物件取得時の資金の70%から80%程度は銀行融資でまかなっているが、残りを他から調達する必要がある。
その資金は、これまでノンバンクを中心に借り入れを行っていたが、今後はLCレンディングを通じて調達したい。

―サービス開始はいつからの予定か
7月からサービス開始予定

―LCレンディング代表取締役 山中健司氏の経歴は
銀行(三井住友信託銀行)、ノンバンク(SMBCコンシューマーファイナンス、UBIfinance
)で大企業・中小企業・個人向けと種々多様な融資業務を担当してきたほか、担保としての不動産評価だけでなく開発・管理・仲介業務でも不動産に携わってきた。

―サービスの概要は
基本的にはmaneoなどと同様のソーシャルレンディングと考えていただいてよい。
利回り、貸出期間は事前に決まっている。
不動産に特化し、不動産担保付きとしたい。
これまで機関投資家向けのファンドだけで扱っていたような優良物件をLCレンディングでも扱っていく。
ロジコム、LCパートナーズは長らく商業施設を中心とした不動産を扱っており、目利きには自信がある。

―資金の借り手は誰か
当面はLCパートナーズが組成するSPC関連の貸し出しをメインで行うが、いずれは他社へも貸し出しを行っていく予定
すでに興味を持つ会社から引き合いは来ている。

―利回り、貸出期間はどの程度か
利回りは固定で、5%前後を予定している。
貸出期間は数ヶ月から3年程度の予定だが、いろいろなパターンを試して投資家のニーズを探ってみたい。

―maneoはどのように関わっているのか
業務提携の形で、maneoがシステムとノウハウを提供する。
また、投資家の募集、勧誘、審査、管理はmaneoマーケットが請け負い、業務委託料を支払う。
maneoとしては、ソーシャルレンディングのすそ野を広げるためにやる。
リーディングカンパニーであるmaneoのこれまでの実績は投資家への信用にもつながると考えている。

元々ロジコムとmaneoとはつきあいがあり、山中社長はmaneoの親会社であるUBI株式会社の取締役でもある。
ただ、maneo及びUBIとの資本関係はない。

―どのような不動産に投資するのか
首都圏だけでなく地方も対象に10億円から20億円規模を中心とした商業施設などをターゲットとする。
イメージとしては、食品スーパー、ドラッグストアのような生活必需品を取り扱う店舗を含むようなショッピングセンターや、利便性の高い駅ビルなど。
こうした施設は、テナントと10年以上の長期契約を結ぶことが多く、短期的な不動産市場の価格変動にあまり左右されないため、キャッシュフローの安定性は高い。銀行でも高く評価してくれる。
また、この規模の物件はREITなどはあまり手掛けないので、そこにチャンスがある。

―不動産事業自体の利回りはどの程度か
7%前後の不動産が多い。

―自社での不動産開発は行うのか
基本的には完成した物件を購入する。
自社で一から開発を行うことは当面考えていない。

―購入後は転売するのか、賃料収入を得るのか
原則として長期保有して賃料収入を得る想定。
ただしよい条件の売却先があれば転売することもあり得る。

―購入後物件の管理はどうするのか
基本的には親会社のロジコムが行う。
ロジコムは不動産管理が専門で長い経験とノウハウを持っている。テナントの入れ替えなども得意としており様々なテナントに豊富な実績とネットワークを有している。

―いずれ他社への貸出を行うとのことだが、どのような会社に貸し出すのか
まずはLCパートナーズと同じような不動産関連会社を考えているが、審査をクリアすれば一般の事業会社にも貸し出していく可能性はある。

―免許の取得状況は
投資家の募集はmaneoマーケットに委託するので、第2種金融商品取引業の登録は行っていない。
貸金業登録は申請中で、6月末までには取得できる見込み。

―募集案件は複数化するのか
案件は複数化する。
また、貸出先や不動産物件名を明示してほしいという投資家からのニーズは重々承知しているが、監督官庁の指導により他社と同様完全な情報公開はできかねる。

―どの程度手数料をとるのか
投資家から手数料はとらない予定。

―初年度の貸出金額予定は
貸出金額は、LCパートナーズの事業計画から考えると、年間数十億円規模となる見込み。

―顧客資産の分別管理はどのように行うのか
顧客資産は、銀行口座を分けて管理する。

―財務諸表の公開・外部の監査を受ける予定は
設立間もないため現段階では公開する情報はないが、来期より公開する予定。なお、親会社が上場会社なので、我々も当然ながら外部監査の対象とされている。

―セミナーなどの開催予定は
具体的な日程は未定だが今後開催したい。
maneoを通じて告知することも考えている。

―海外の不動産への投資は考えているか
ロジコムグループとして海外のネットワークもあるので優良物件があれば検討するが、まだまだ国内で手付かずの優良な物件がたくさんあるのでいまのところ考えていない。
むしろ、海外の投資家から資金を集めたい。

―最後に、投資家にアピールしたい点は
上場企業の100%子会社であり、コンプライアンス、透明性の面では自信がある。
これらの信用力とmaneoのノウハウを活かしてソーシャルレンディングのすそ野を広げていきたい。

LCレンディング写真4

(インタビュー実施日:2015/6/11)


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中田健介

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コメント

初めまして

ロジコムには興味があるのでコメントさせていただきます。
ロジコムに聞いた範囲では、LC(ロジコム)が資金を調達して投資するというより、あくまで投資物件ごとに投資家がリスクをかぶる形態にする、、というようにも聞いたのですが、
これは私の聞き間違いでしょうか。

ソーシャルレンディングの貸し手が物件に投資するのではなく、LCパートナーに貸し付けるという形をとると、それは単に銀行金利より高いリスクのある債務になってしまいます。

自分のイメージだと本体がリスク取らないで物件に対して投資家がリスク取る形で、手広くその差益を抜くのだと思っていましたが。。

SPC(特別目的会社)向けに貸出を行う想定。

と、ある通り、この会社の倒産リスクはLCパートナーズではなく、ソーシャルレンディングの貸し手の個人投資家が取るという理解でいいのでしょうか。

追伸

SPC(特別目的会社)向けに貸出を行う想定。

と、ある通り、この会社の倒産リスクはLCパートナーズではなく、ソーシャルレンディングの貸し手の個人投資家が取るという理解でいいのでしょうか。

お疲れ様です。またしてもスクープですね

またまたスクープおめでとうございます。

本当にお疲れ様です。
けにごろうさんのお陰でソーシャルレンディングの
透明性が増してますます業界に活気が出ることを嬉しく感じています。インタビューによりLCレンディングが奇をてらわず確実な経営を行う方針だと、しかし展望は大きいことがわかり、これだったらぜひ投資を前向きに検討したいと感じました。

さて話はかわりますが、本当に業者のものかは不明ですがスマートエクイティの関係者のものかと思われる書き込みが先日のオーナーズブックの記事にありましたね。こちらもけにごろうさんが申しこめば喜んでインタビューを受けれくれるかもしれませんね(けにごろうさんも忙しいでしょうに、無理をいって申し訳ありません)。

上記の業者からの書き込み、サムさんのソーシャルレンディング研究誌にもありました。私にはお声がかかりませんでした(笑)。

まあ私のブログの性質、内容からもいろいろ心当たりはあるので、しょうがないと思います。

ではまたスクープを楽しみにしています。

Re: 追伸

siphaさん
こんにちは。

コメントありがとうございます。
おそらくご理解の通りかと思いますが、LCレンディングはまだ開始前のサービスなので私も確かなことは言えません。
直接お問い合わせされた方が確実かと思います。
申し訳ありません。

今後ともよろしくお願いいたします。

> SPC(特別目的会社)向けに貸出を行う想定。
>
> と、ある通り、この会社の倒産リスクはLCパートナーズではなく、ソーシャルレンディングの貸し手の個人投資家が取るという理解でいいのでしょうか。

Re: お疲れ様です。またしてもスクープですね

ファイアフェレットさん
こんにちは。
興味を持って読んでいただきありがとうございます。

スマートエクイティはスリランカ銀行預金など、他のサービスとはかなり異なるようなので面白そうですね。
いずれ話を聞いてみたいと思います。

ここにきて新たなサービスが増えてきましたね。
今後が楽しみです。

> またまたスクープおめでとうございます。
>
> 本当にお疲れ様です。
> けにごろうさんのお陰でソーシャルレンディングの
> 透明性が増してますます業界に活気が出ることを嬉しく感じています。インタビューによりLCレンディングが奇をてらわず確実な経営を行う方針だと、しかし展望は大きいことがわかり、これだったらぜひ投資を前向きに検討したいと感じました。
>
> さて話はかわりますが、本当に業者のものかは不明ですがスマートエクイティの関係者のものかと思われる書き込みが先日のオーナーズブックの記事にありましたね。こちらもけにごろうさんが申しこめば喜んでインタビューを受けれくれるかもしれませんね(けにごろうさんも忙しいでしょうに、無理をいって申し訳ありません)。
>
> 上記の業者からの書き込み、サムさんのソーシャルレンディング研究誌にもありました。私にはお声がかかりませんでした(笑)。
>
> まあ私のブログの性質、内容からもいろいろ心当たりはあるので、しょうがないと思います。
>
> ではまたスクープを楽しみにしています。

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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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