<追記>
AIP証券は、UBI株式会社および瀧本氏とは現時点では何の関係もなくなっています。
(2015年4月23日追記)
少し前の話になってしまいましたが、maneoの親会社であるUBI株式会社がAIP証券という証券会社を子会社化しました。
↓
AIP証券のサイトAIP証券の業務内容を見たところ、証券会社と言っても、一般の投資家に株やファンドを販売する業務はしておらず、資本調達の支援・M&Aのサポートといった企業向けのサービスを提供している会社のようです。
また、メンバーを見ると、瀧本氏が取締役副社長に就いているのに加え、maneo社長の妹尾氏も取締役副社長となっています。
確かにほぼ完全にUBIグループの傘下に収まったようです。
証券会社買収の意図について、瀧本氏は以下のように述べています。
↓
瀧本氏のブログ(10/16)<以下引用>
証券会社をグループに加えて、私たちがやりたいこと、
それはズバリ、「中小企業の資金調達のお手伝い」です。
・maneo社のサービスは、最長が36ヶ月までの「融資」です。
・AIP証券は、中小企業が発行する「社債」や「ワラント債(新株予約権付社債)」を応援する仕組みです。
・その他に、AIP証券では、おもしろいファンドを立ち上げようと思います。
たとえば、
「ラーメンファンド」
「ウナギのシラスファンド」
「ローズオイルファンド」
「お米ファンド」
などです。
これは、一般には「事業の証券化」と呼ばれています。
<引用終わり>UBIグループとしては、maneoだけでなく、今後は社債やファンドの発行を通じて企業の資金調達を行っていくということだそうです。
さて、「ラーメンファンド」や「ウナギのシラスファンド」のようなファンドが発売されたら投資すべきでしょうか。
似たような試みとしては、
ミュージックセキュリティーズが「被災地応援ファンド」として、「マルトヨ食品さんまファンド」や「八木澤商店しょうゆ醸造ファンド」などを通じた資金募集をしています。
ただ、これらは半分投資・半分寄付の形態で、リターンも配当金ではなく商品の形で投資家に還元されます。
AIP証券で取り扱う予定のファンドがどのような形式になるのかわかりませんが、わざわざ証券会社を買収して発行するところを見ると、金銭的なリターンを還元するようなものになると思われます。
このようなファンドへの投資は、事業内容が本当に期待する利益を生み出せるのかどうかを見極められる投資家であればよいですが、素人にはなかなか手を出しにくいところがあります。
maneoであれば投資先が仮に赤字になっても倒産しさえしなければ配当は得られるので、ビジネスとして成り立つのかどうかをそこまでシビアに見極めなくてもよいと思うのですが(もちろん長期にわたって赤字続きではいずれ倒産するでしょうが)、ファンドでは赤字になったら当然配当は無しになるので、より難易度が高いように思います。
もちろん当たれば配当も大きいのでしょうが・・・。
また、こうしたファンドは、どうしても先日破たんした「安愚楽牧場ファンド」などを思い起こさせ、「胡散臭い」印象がついて回ります。
(まあそういう意味ではmaneoも投資したことのない人からすると胡散臭いイメージはあると思いますが)
ただ、「ラーメンファンド」や「ウナギのシラスファンド」の内容には興味があるので、募集されたら内容を十分にチェックした上で、もしよさそうなら少額から始めてみたいと思います。
- 関連記事
-